スマホ時代に見直される「眼鏡の選び方」、度数だけでは解消できない目の負担とは (2/3ページ)
個人の顔幅や耳の高さなどの違いを考慮し、理想的な「角膜頂点間距離」「前傾角」「そり角」などを測定し、レンズ設計に反映する。過去の眼鏡市場はデザイン性が重視されたが、同社では、デザイン性だけでなく、見え方への不満や目の疲れを理由に来店する顧客が少なくないという。レンズテクノロジーの進化により市場ニーズとプロダクトが合致しつつあると見られる。 もっとも、高精度な測定や丁寧なフィッティングを広く提供していくためには、技術の平準化や専門スタッフの育成コストといった運用面のハードルが存在する。
日常生活のパフォーマンスに与える影響――両眼視機能から見直す「見え方」
視覚環境の改善は、個人の日常生活やビジネスのパフォーマンスに変化をもたらすとされる。同社の説明によれば、両眼視機能検査を基に作製された眼鏡の使用者からは、長時間の事務作業による目の疲れだけでなく、同社によると、作製した眼鏡の利用者からは、「長時間の事務作業で目が疲れにくくなった」「肩こりや頭痛が以前より気にならなくなった」といった声も寄せられているという。ただし、感じ方には個人差があり、症状が続く場合には眼科での診察が必要になる。また、深視力に関する見え方の改善を実感したとの声や、球技で距離感をつかみやすくなったという事例もあるという。球技においてボールの距離感を掴みやすくなったケース、プリズムレンズなどによって見え方の負担が軽くなったと感じる利用者もいるという。一方、物が二重に見えるなどの症状がある場合は、まず眼科で原因を確認する必要がある。 一方で、ユーザー自身が自らの目にかかっている負担に客観的に気づくことは難しく、店舗での対話を通じて初めて課題が顕在化するケースが多い。いかにして自覚症状のない層へアプローチするかという点が、今後の普及における構造的な論点となっている。