人生をかけた面接のため、緊張しながら乗ったタクシー。運転手のおじさんが、スーツ姿の私を見て...(福岡県・30代女性) (1/2ページ)
あの言葉は、魔法だった――。
福岡県在住の30代女性・ななさんがそう振り返るのは、転職活動中に乗ったタクシーでの会話だ。
面接に行くために緊張していた彼女に、運転手のおじさんが言ったのは......。
<ななさんからのおたより>
新卒で入ったIT企業で連日休日や深夜にまでおよぶ過重労働を強いられ、心も体も疲弊し、転職活動をしていた時の話です。
ようやく一社の書類審査、一次面接がとおり、最終面接のために最寄駅に行きタクシーを呼びました。
人生がかかった面接ということもあり、緊張感が高まる中タクシーの運転手のおじさんに行き先の会社名を伝えると、私のスーツ姿を見て「これから面接?」と声をかけてくださいました。
いつまでも結果の連絡はなく...実は転職でこれから最終で、と伝えると運転手さんは
「大丈夫絶対通るよ!おっちゃんがタクシー乗せたからね!」
と迷いのない言葉で応援してくれたのです。
私の緊張がほぐされたのは間違いありません。
たくさんの他の応募者がいる中、面接を受けました。
いつまでも結果の連絡はありません。
周りからもダメだったかもねと言われましたが、失礼を承知で結果を知りたいと電話をすると、折り返しで人事から電話がかかってきました。
運転手さんの言葉は魔法だったそして、こう打診されたのです。
「実は応募してくれた職種は他の方で内定したのだけれど、別のポジションで結婚退職があり、そちらのほうがあなたの経歴にあっていると思っているが、どうだろうか」
ポジションにも納得がありその場で快諾の返答をし、入社が決まりました。
納得のできる職場で心も体も休まる中、そこで取引先にいた今の夫と出会い、子供2人に恵まれました。
その会社は夫の転勤で辞めることになってしましましたが、今はその会社と前職のITでの経歴が認められた職場で働きながら穏やかに生活しています。
あの時のタクシー運転手さんの言葉は魔法だったと今でも信じています。