「老化スピード」は食品で変わるのか 森永乳業が日本初の臨床試験結果を発表 (2/3ページ)
参加者を、ビフィズス菌BB536配合のビヒダス プレーンヨーグルト(1日100g)の摂取に加え、週3回以上のウォーキングや過剰な間食の抑制といった生活習慣の改善を行う「介入群」と、通常通りの生活を維持する「非介入群」の2群に分けた。
12週間の介入後、DunedinPACEを用いて老化速度を測定したところ、介入群では非介入群と比較して、老化速度を示すDunedinPACEが約2.3%有意に低下した。この2.3%という数値は、米国で実施された2年間にわたる25%のカロリー制限試験の結果に匹敵する効果である。研究チームは、12週間という比較的短期間の介入で指標に変化が見られた点に注目している。
解析の結果、BMIの変化や運動頻度の変化そのものと老化速度の低下には明確な相関が認められなかったことから、ビフィズス菌BB536配合ヨーグルトの摂取が、指標の低下に関係した可能性がある。小田巻氏は、この老化抑制の背景にある作用メカニズムとして、主に「腎機能関連代謝産物の変換」と「慢性炎症の制御」の2点を挙げた。
第一のメカニズムは、アミノ酸の一種であるトリプトファンの代謝に関するものである。大腸菌など腸内の特定の細菌はトリプトファンから、腎臓に負担をかけ全身の疾患を誘発する尿毒素(インドキシル硫酸)の元となる「インドール」を生成する。