「いる・いない」の先にあるロマンとは? 北千住マルイ「未確認生物(UMA)展」レポート&監修者・中沢健インタビュー (3/4ページ)

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展示されていた「中沢健 お土産コレクション」について触れると、中沢氏はUMAの楽しみ方について語ってくれた。UMAはどうしても「いるか・いないか」の白黒をつける見方をされがちだが、それ以外の楽しみ方もあると考えているという。例えばネス湖では、目撃者が「魚のようだった」と証言しているにもかかわらず土産物では首長竜の姿になっていたり、現地で首の長くないネッシーのぬいぐるみが売られていたりする。

また広島のヒバゴンに関しても、哺乳類的な姿であるはずなのに「ヒバゴンの卵」という饅頭が販売されている。カモノハシのように卵を産む哺乳類かもしれないという仮説を立てて饅頭を作るなど、地域の人々が知恵を絞って町おこしにつなげている様子が微笑ましく、UMAをきっかけにその土地の文化や人々の工夫に触れられる点に面白さがあるのだという。

今回の展示について、中沢氏は博物館的な展示にとどまらず、エンターテインメントとして楽しんでもらいたいという意図を明かした。大人になって冷静に見れば「これは実在しないだろう」と思えるものや、トリックだと判明しているものも少なくないが、そうした対象にも別の魅力があるという。流木を見て恐竜だと思い込んでしまう人間の心理にはロマンがあり、トリックの裏側にはそれを作った人間のドラマがある。

たとえばネッシーの「外科医の写真」として知られる有名なトリック写真を手掛けた首謀者は、本職の無声映画監督であり、世界中を騙すほどの表現力を持った人物だった。真偽の議論から一歩引いてみることで、人間の想像力やドラマが見えてくるのだと語っていた。

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