【豊臣兄弟!】墨俣一夜城で秀吉の説得を拒んだ蜂須賀正勝たち…なぜ弟・秀長の言葉で「川並衆」は動いたのか? (1/4ページ)
川並衆を動かした男
豊臣秀長といえば、兄・豊臣秀吉の陰に隠れた存在というイメージが強い人物です。しかし彼には独特の補佐力があったようです。
秀長の特徴は、自分が前面に出るのではなく、必要な場面でそっと動くことでした。主役を押しのけるのではなく、主役が力を発揮できる環境を整えていたのです。つまり、裏方によるお膳立てです。
その実態を知るうえで興味深い史料が、寛永11年に吉田孫四郎雄によってまとめられた「武功夜話」です。前野氏らの伝書をもとにした記録で、豊臣兄弟にまつわるさまざまな出来事が記されています。
なかでも象徴的なのが、大河ドラマ「豊臣兄弟!」でも描かれた、墨俣一夜城の築城をめぐる話でした。木曽川上流で城の材料を組み立て、それを川船で敵地まで運び、一気に城を築くという大胆な作戦です。
この作戦で必要だったのが、渡し船や物資輸送を担っていた川並衆の協力でした。