妊婦の私に席を譲ってくれたスキンヘッドの男性。別の日、その人からあえて離れて立っていたら...(千葉県・40代女性) (1/2ページ)
妊娠中の通勤電車。混雑していて、席を譲ってくれる人はまれ。
しかしそんな中で、何度も譲ってくれる人が居た。
<Nさんからのおたより>
10年ほど前、息子を妊娠中の頃のことです。
当時千葉県佐倉市に住んでいた私は、京成線で1時間かけて都内に出勤していました。
産休ギリギリまで仕事をする予定で、大きなお腹で毎日電車に乗っていました。
勤務時間を変えることができず、ちょうど通勤ラッシュの時間帯で、電車はそこそこ混んでいました。
運が良ければ座れる一番空いている車両を選んで乗っていましたが、私が乗る駅から乗車する人も多く、席を見つけられない日もよくあったのです。
ベッドタウンから長時間掛けて都内まで乗って行く人が多く、席を譲ってくれる人は多くはありませんでした。
何度も、何度も...そんな中、何度も席を譲って下さった方がいました。
いつも作業着を着て大きなバッグを持っている、体格の良いスキンヘッドの男性でした。
私が乗車する前から既にその電車に乗っていて、座れないでいる私を見つけると声を掛けてくれたのです。
2度目に声を掛けて下さった時は、前にも譲って頂いたのを覚えていたし、降りる駅が私とほとんど同じで長時間乗車することも分かっていたので、なんだか申し訳なくて、その後お見掛けした際にはあまり近くに行かないようにしました。
しかし、少し離れた場所でも私が立っているとわざわざ声を掛けに来てくれて、席を譲ってくれたのです。
申し訳なくて、ありがたくて、座ってから涙が止まりませんでした。
譲ってもらった時には、すみません、ありがとうございますくらいしか言えなかったので、毎日お見かけする訳ではなかった男性に、産休に入るまでにまたお会いできたら、絶対きちんとお礼を言おうと思っていたのに、叶いませんでした。
息子にはあの男性のように優しい人になって欲しいと思っています。
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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。