岐阜で茶道の奥深さに触れる旅。伊奈波の古刹「法東山極楽寺」でお点前を体験 (1/3ページ)
斎藤道三公や織田信長公の居城とされる岐阜城が山頂にそびえる金華山は、長良川と同様に岐阜市のシンボル的存在です。その金華山のふもと、伊奈波神社参道に、由緒あるお寺「法東山極楽寺」が静かに佇んでいます。
法東山極楽寺は、本山を京都永観堂禅林寺に構える浄土宗西山禅林寺派に属し、阿弥陀如来像をご本尊にいただくお寺です。もともとは、斎藤道三の前の稲葉山城主であった二階堂行家が、天正12年(1584年)、岐阜県厚見郡今泉村に建立したお寺でしたが、その後、文禄・慶長年間(1592~1600年)に現在地へ移転したとのこと。

法東山極楽寺では、本堂に設けられた静謐な空間で、本格的なお点前を体験できる「茶道体験」が人気です。わかりやすく説明してもらえるので、初めての方でも気軽に体験できます。

最初に住職が、床の間の「和顔愛語(わがんあいご)」の書を指して、説法をしてくれました。和顔愛語とは、「和やかな笑顔と、思いやりのこもった優しい言葉で人に接すること」を表す仏教由来の四字熟語だそうです。和やかな笑顔で他の人と接する、他の人に優しい言葉をかける……そんな些細なことでも、功徳を積むことになりえるという話が心にしみ込み、緊張がほぐれました。

続いて、和やかな雰囲気のなか、お点前が開始。お点前とは、茶の湯において亭主が客の前で茶道具を清め、抹茶を点ててふるまうまでの一連の作法を指します。単にお茶を淹れるというだけでなく、洗練された美しい所作を通じて客をもてなすという精神的な意味合いを持ちます。