衝撃の〝シュークリーム石〟に8万人驚嘆「間違えて一口かじりそう」 どうやって生まれた?専門家に聞く (3/3ページ)
このことから、まずシュー部分であるカルセドニーが形成され、その後で中心に向かって石英が成長してクリーム部分ができたのだと考えられるそうだ。
そして、長い時間をかけて、シュークリームのような形になり、クジハルアさんのもとにたどり着いた。クリーム部分が少し引っ込んでいるのにも、理由がある。
「多くの石と同様に、本来もっと大きな岩石だったものから石英周辺が塊として割れて分離し、摩耗して現在の丸っこい形になっています。摩耗の際に上下から成長した石英の接合部(中心部)が最も摩耗しやすく(沸石等の別な鉱物が存在するか、空隙等があるため?))少し凹んだ形になっているものと思います。カルセドニーと水晶はそんなに摩耗に対しての差はないと思いますが、緻密な塊であるカルセドニーの方が僅かに摩耗につよいのか、上下の部分は少し出っ張ってシュークリーム(マリトッツォ?)の形になっているようです」(同教員)
さらに、なぜ粉砂糖をかけたように見えるかも、解説してもらった。
「カルセドニー部分は不純物等による色がついていますが、細かく削ると本来の(条痕色である)白色になります。表面の削れてザラザラになっている部分が粉砂糖をふりかけたような見た目になっているのはそのためです。水につけるとクリアになってしまうので見た目は大きく変わってしまうと思います。とても面白い形の石です」(同教員)
シュークリーム石がシュークリームそっくりになるまでには、たくさんの過程があったのだ。必要な条件を考えると、本物そっくりに生成されたのは奇跡とも思える。そして、それと出会えたことも。
この石を見つけたクジハルアさんは、サファイアやアメジストドームなどの宝石もコレクションとして持っているそう。しかし、川辺や浜辺、山で出会う石ころには、宝石とはまた違った魅力があると語る。
「今回のわたしの投稿が「石ころ」に興味を持つきっかけになってくれればな、と思います」(クジハルアさん)
(ライター:Met)