食事の最初に紅茶を飲む「ティーファースト」とは? 専門医が紅茶ポリフェノールと糖化・肌の最新研究を解説 (2/3ページ)
その上で、紅茶特有の高分子ポリフェノール(テアフラビンなど)にAGEsの形成を抑える作用や、糖質・脂質の消化吸収を遅らせて食後の血糖値の急上昇を緩やかにする働きがあることを報告。「食事の最中や食前にティーファーストとして飲むことで、食後の血糖値スパイクやAGEsの悪影響を是正できる可能性がある。老化物質を抑えることが内外両面の美を実現する鍵になる」と語った。
次に、渋谷内科・スキンケアクリニックの渡邉寛子医師が登壇し、美容内科の視点から肌への影響を解説した。渡邉医師は「本来の美しさとは、外側からのケアだけでなく、身体の内側の健康があってこそ生まれる」と述べ、秋から冬は、夏に受けた紫外線ダメージに糖化ストレスや乾燥が重なり、肌のバリア機能が低下しやすいと説明した。
発表された最新のヒト試験では、30〜40代女性がテアフラビンを含む紅茶を8週間継続摂取した結果、経皮水分蒸散量(TEWL)が有意に低下し、角層水分量の増加傾向が確認された。さらに肌画像解析(VISIA)でも、8週間で目元のシワが35.2%、キメの乱れを示す微細な凹凸が22.4%、毛穴数が約32%減少し、自覚症状を評価するアンケートでも乾燥やハリ、化粧ノリなど全項目で改善がみられた。渡邉医師は「紫外線量が増加する初夏から夏にかけて実施したにもかかわらず、好ましい結果が得られたのは非常に興味深い」と述べ、紅茶によるインナーケアの有用性を強調した。