かつて日本にも存在した「海賊」の終焉…秀吉が「海賊停止令」の3択で迫った完全服従の真相 (3/3ページ)
海賊たちは国内だけでなく、海外に及ぶ交通ルートを開拓している者もいました。かつて大陸沿岸を荒らし回った倭寇などはその典型例と言えるでしょう。
先ほどもふれた通り、海賊が跳梁跋扈している状態では流通経済の発展に支障が生じてしまいます。
またこの時期の秀吉は大陸征伐(李氏朝鮮・明・天竺など)も考えており、海上インフラの整備は野望を果たす上で必要不可欠でした。
もちろん戦うだけでなく国際貿易も視野に入れていたことから、安全な海上インフラを担う人材を確保したかった狙いも考えられます。
終わりに
今回は豊臣秀吉が発した海賊停止令について、その内容と目的を紹介してきました。
陸上の農民に対しては刀狩令、海上の漁民に対しては海賊停止令を発して兵農分離と社会基盤の安定を図ったことがわかります。
果たして大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、この海賊停止令がどのような形で発せられるのでしょうか。今後も楽しみに見守りたいと思います。
※参考文献:
『国史大辞典』吉川弘文館、1983年2月 『日本史総合辞典』東京書籍、1991年11月 藤木久志『豊臣平和令と戦国社会』東京大学出版会、1985年5月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan