日本に残る唯一の「川御座船」は神戸にあった 元は姫路藩主の遊覧用...非公開の内部も覗ける「外観公開」も【11/28・29】 (2/2ページ)
「黒漆塗りの重厚な木組みに、まばゆい金箔の飾り金具があしらわれた姿は、まるで神社仏閣の『豪華絢爛な唐門』を見ているかのような凄みと美しさがあります」「これが陸上の建物ではなく、「江戸時代に実際に水に浮かんでいた船の屋形(2階建ての座敷)」という事実そのものに、大名(姫路藩主)の並外れた贅と風流の極致を感じて惹きつけられます」(「ベアレ」さん)
明治維新後、飾磨(しかま)港で解体され、トタン屋根の茶室になって朽ちかけていたが、ウシオ電機のルーツである姫路の実業家・牛尾健治氏が買い取って、江戸時代の姿に復元し、神戸・舞子の別邸に設置していたが、その後、神戸市へ寄贈された、と「ベアレ」さんは呟いている。
次に、神戸市文化スポーツ局文化財課に電話で話を聞いた。
「船屋形」は木造2階建、切妻造桧皮葺(きりつまづくり ひわだぶき)で、内部は1階2階とも3室に分かれ、前方より「床机の間」「上段の間」「次の間」となっている。木部は内外とも全てを春慶塗と黒漆塗に塗り分け、長押(なげし)や垂木(たるき)の先には金箔を施した飾り金具を打つ、など華麗で繊細な造りだ。
11月28日と29日には、「船屋形」の外観公開が行われる予定だ。その際、外側に設置した見学台から、通常非公開の内部の様子を公開するという。
「内部には入れませんが、金箔を施した金具や漆塗りの華麗な造りを近くでご覧いただけます」とのこと。ほんの数メートルの距離から室内が覗けるらしい。
「紅葉が美しい時季でもありますので、ぜひお出かけください」と、文化財課担当者は話した。