「義務感のSDGs」から「楽しむ社会貢献」へ――全国130団体以上に広がるプロギングとは (3/3ページ)
また、欧米では環境保護活動としての側面が強いのに対し、日本では「新感覚フィットネス」として紹介してきた点も特徴だ。環境問題にそれほど関心のなかった人にも、参加してもらいやすくするための工夫だという。
一方、自治体や民間企業との連携が広がるなか、イベントを継続するための運営資金の確保や、地域団体が自主的に活動を続けられる仕組みづくりも必要となっている。
一過性のイベントから日常の習慣へ――地域で続けられる仕組みづくり同団体は「ポジティブな力で足元から世界を変える」をモットーに掲げている。
常田氏は今後、プロギングを一過性のイベントではなく、日常生活に根付いた「生活文化」にしていきたいと話す。ランニング習慣の一つとしてプロギングが定着し、参加者同士が互いを認め合いながら交流できる場所を全国各地に増やしていくことを目指しているという。
そのため、各地で活動する自主団体に対して、イベント保険の提供や広報支援なども行っている。
SDGsを特別な義務として意識するのではなく、普段の生活のなかで自然に実践する。プロギングは、そうした考え方を取り入れた活動の一つだ。
楽しみながら体を動かし、地域の人々と交流することが、結果として環境美化にもつながる。ただ、こうした活動を長く続けていくには、行政や企業の支援に加え、地域の参加者が主体となって運営できる体制づくりが重要となる。

【取材協力】
一般社団法人プロギングジャパン
会長 常田英一朗
https://plogging.jp