「腰パン禁止条例」早くも撤廃…アメリカにあふれるクレイジーすぎる州法
アメリカのフロリダ州オカラで、2ヶ月前に制定されたばかりの「腰パン禁止条例」が、「黒人を標的にしている」「言論の自由に抵触するのでは」と批判を受け、早くも撤廃されました。
この腰パン禁止条例、違反すると罰金だけでなく禁固刑も科される可能性がある重罪。わざわざ法律で規制しないといけないようなことか?と疑問に思ってしまいますが、アメリカの州法はこれ以外にもクレイジーなものばかり。
今でも実際に施行されているトンデモなアメリカの州法4選をご紹介します。
紐パン禁止!? クレイジーなアメリカ州法
日曜日にポケットにコーンのアイスを入れて歩くのは違法/ニューヨーク州
かつて人々が馬に乗っていた時代、馬を盗むのは違法でしたが、馬が自発的に着いていった場合は刑に処されませんでした。 そのため、お尻ポケットにアイスを入れ、馬を盗む方法が横行したことから、この法律が制定されたそう。
冷たいビールの販売は違法/インディアナ州
17世紀ごろ、敬虔なキリスト教信者たちは、教会に通う日曜日は休息日として商業活動や物品の売買を禁止。その名残がこの法律で、現在でも、日曜日はすべてのアルコールの販売が禁止されているそう。 日曜日以外でも、スーパーやコンビニで販売されているのは冷えていないビールのみ。 未成年がお酒を購入できる機会を増やすことに繋がるため、今後も冷えたお酒は販売しないのだとか。 これにより、買ってすぐに飲むこともないため、外で醜態をさらす可能性は低くなりそうですね。
ホットドッグスタンドで働く女性が紐パンを履くことは違法/フロリダ州、ブロワード
肛門部分が裂けている服や紐パン、Tバッグ水着、乳首が露出している服などは交通への危険が懸念されるため禁止なのだそう。 たしかにそんな女性がいたら見てしまいますが、わざわざ法律にするほどのことでしょうか?
バカは投票禁止/ニューメキシコ州
1911年に制定されたニューメキシコ州の法律では、「21歳以上でニューメキシコ州に12ヶ月以上住んでいる人であれば投票することが可能」としていますが、「バカ、非常識な者、犯罪に関与した者、有罪判決を受けた者」は除外されるのだとか。犯罪に関与、または有罪判決を受けた人はデータベースで調べることができそうですが、バカと非常識な人はどうやって判断するのでしょうか……。
日本にもあった!おかしな条例
自由すぎる国、アメリカ。これらの法律ができた背景にはそれなりの理由があったようですが、そのほとんどは現代ではまったく意味をなさないものであることは間違いありません。
しかし、州法を削除するには費用と時間がかかるため、そのまま放置されているものがほとんどなのだとか。 実は、探してみると、日本でも各地方自治体が定める条例の中にはおかしなものがあります。 例えば、三重県紀勢町の「紀勢町キューピット条例」。中高年者の結婚促進を目的とした条例なのですが、名前を聞いただけではどんな内容かわからないですよね。
それでもアメリカのクレイジーさには到底敵いませんが、多かれ少なかれ、どの国にもおかしな法律があるのかもしれませんね。
(取材・文/DMMニュース編集部)