プーチン大統領会談延期で見えた「ショボすぎる」日本の外交姿勢
有名ブロガーのやまもといちろう氏が、気になるニュースを独自の視点でぶった斬る!
2014年秋に予定されていた、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の日本訪問を、日本政府が来春に持ち越す構えであることが報じられています。共同通信によれば、ウクライナ危機発生で、アメリカ政府が日本政府に延期を要請したとのこと。日本政府は、ウクライナ問題で対立しているアメリカとロシアとの間で、板挟み状態にあると言わざるをえないのです。
懸案事項さえも交渉できない日本政府の微妙な立ち位置
延期の理由が「プーチン訪日についてアメリカ政府の理解が得られなかったため」というストレートな内容でショッキングですが、その事前会合と目されていた岸田文雄外相の訪ロも不透明になっており、さてどうするべきか悩ましいところであります。ロシア側の報道を見ると、「日本の政治的判断がアメリカからの影響を脱していない」という目線で語られているのが印象的です。
日本にいるとあまり体感することは少ないのですが、日本が中国韓国との対立を先鋭化させている以上に、ウクライナ、シリアも含めた国際情勢はとても緊迫しています。今までは武力介入に消極的であったオバマ政権さえも、「イスラム国」への空爆に踏み切るなど、不透明感が増しているのが実情であります。
アメリカの同盟国である日本としては、アメリカの顔を立てつつ、エネルギー調達先やアジア方面の安全保障のパートナーとして、ロシアとよい関係を構築したいという股裂きになっているのも事実。ですが、日ロ間の懸案事項さえも自国の都合で外交交渉できない状態というのは、実にしょっぱいところであります。
可能であれば、ある程度信頼関係が築けているプーチンが大統領でいるうちに、懸案となっているものは片付けておきたいのは間違いのないところなんですが。
著者プロフィール

ブロガー/個人投資家
やまもといちろう
慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数
公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)