60年間風呂に入らない男をイランで発見「清潔だと病気になるから…」

デイリーニュースオンライン

 60年間、お風呂に入らなかった男性がイランで発見された。イラン・ファルス州の小さな村に在住するハジさん(80)は過去60年間、水との接触を嫌い、風呂に入っていない。周囲の人による入浴の勧めも断固として拒否する。その理由は、「清潔になると病気になる」と考えているからだ。

 ハジさんのライフスタイルは「反清潔」で徹底している。生鮮食品を好まず、口にするのはヤマアラシの腐った肉だけ。御年80という長寿の秘訣は錆びたオイル缶に溜まった水を一日に5リットル飲むことだという。

 彼の頭髪は薄くなっているようだが、後頭部に残ったわずかな髪がヘルメット状に固まり、冬の間でも温かく過ごせるらしい。そんなハジさんの唯一の楽しみは、喫煙パイプを燻らせること。では、いったい何を吸っているのか。ふつうの煙草か、それとも麻薬の類いなのかーー。彼の答えは日本人の想像をはるかに上回る。ハジさんが喫煙パイプで吸っているのは「動物の糞」なのだ。ここでも彼のライフスタイル「反清潔」は徹底されている。

 ハジさんは長らくホームレス状態だったが、付近の村人が同情のためにレンガ小屋を建て、そこをねぐらとしている。ハジさんがこのようなライフスタイルを送ることになった理由について、村人のひとりがこう証言している。

「彼がこれらの極端な選択をするようになったのは、青年期に厳しい感情的な挫折に苦しめられたからだ」

 ハジさんは他人や世間といったものには一切、関心がないという。60年間風呂に入らなかった男は失うものや恐れるものは何もない。まさにノーストレス人生を送っている。泥水をすすり、腐った肉だけ食べ、毎日動物の糞を燃やして吸っていても人間は80歳まで長生きできることにも驚かされる。まさに人類の神秘を感じさせるハジさんであった。

(文/内村塩次郎)

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