「ゲスの極み乙女。」コーラスも極めて爆発必至

檀蜜主演のTVドラマ、『アラサーちゃん 無修正』のオープニング曲「猟奇的なキスを私にして」(両A面メジャー1stシングル収録)を演奏しているのは、「ゲスの極み乙女。」なる男女混合の4人組バンド。10月29日にメジャー1stアルバム『魅力がすごいよ』の発表を控え、爆発的な盛り上がりを見せること必至の要注目アーティストだ。
一度聞いたら忘れない風変わりなバンド名、メンバーの強烈なキャラも相まって、結成からわずか2年でJポップ・シーンのど真ん中に躍り出そうな勢いを見せている。バンドは「indigo la End」でもヴォーカルを務める川谷絵音(Vo/G)を中心に、休日課長(B)、ちゃんMARI(Key)、ほな・いこか(Dr)で結成された。川谷はindigo la Endでは〝歌ものロック〟を、ゲスの極み乙女。では〝ヒップホッププログレバンド〟と名乗り、ここではラップ主体のヴォーカルを披露。加えて、SMAPに楽曲提供するなど非凡な作家能力を発揮している。
もともと遊びの延長で始めたゲスの極み乙女。は、2013年に出た1stミニ・アルバム『ドレスの脱ぎ方』に収録されている曲「ぶらっくパレード」のMVが口コミで話題を呼び、続く2ndミニ・アルバム『踊れないなら、ゲスになってしまえよ』、2014年4月に出た3rdミニ・アルバム『みんなノーマル』で早々とメジャーへ移籍(同タイミングでindigo la Endもメジャー・デビュー)。
ヒップホップ、プレグレのほかに、ジャズ、クラシックなどメンバーそれぞれの豊かな音楽的素養をバックに、知的かつ高度な演奏力で聴かせる。軽やかなピアノの響き、踊り出したくなるリズミカルなテンポ、そして、最大の魅力と言える川谷のラップと歌メロを自在に使いこなす浮遊感と透明度に富むヴォーカルは爽快感抜群である。
また、「gesu!」「ふぅっふー」「パッパラー」と人を食ったようなコーラスも最高。バンド名をさらっと裏切るような、パステルカラーのメロディに心の靄は一瞬で吹き飛ぶだろう。
(取材・文/荒金良介)