シリア救済が目的…アイスバケツチャレンジに続く海外セレブたちの挑戦

イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(ISIS)などのテロ組織による内戦が続くシリア。彼らは子どもを狙い組織に入隊させており、「無料で勉強ができる」と勧誘して武装訓練や自爆攻撃などを強要させているという。 国際人道機関によると、シリアは子どもにとって最も危険な地域の一つ。約650万人のシリアに住む子どもが内戦により苦しんでおり、約280万人は学校に通うこともできず、約100万人は近隣国に避難して生活しているのだ。
犠牲になっている子どもたちを救うべく、現在行われているのがSNSを使ったあるキャンペーンだ。
セレブが子ども救済のために寝起きを晒す?
2014年の夏、SNS上で最も盛り上がったハッシュタグといえば「#icebucketchallenge」ではないだろうか。これは、「アイス・バケツ・チャレンジ」と呼ばれ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病の患者を支援するためのチャリティー活動。アメリカから始まり、急速に日本でも広まったソーシャルのブームだ。
指名された3人は、冷水をかぶるか、ALS協会に100ドル寄付するかのどちらかを選択する。参加した人は、また次の3人を指名し、チャリティーが連鎖していく。
「アイス・バケツ・チャレンジ」効果にあやかり、現在流行中なのが、イギリスのユニセフ大使、ジェミマ・カーン氏によって始まった「#WakeUpCall」だ。現在SNS上で拡散されつつあるこのキャンペーンは、内戦により家や家族を失った子どもたちを思い出させるための啓発活動。啓発促進のために行うのは、セレブがベッドに寝ている写真を掲載するというもの。
すでに、パリス・ヒルトンやナオミ・キャンベル、リーアム・ニーソン、ヒュー・グラントなどのセレブたちが寝起きの写真をツイッターやインスタグラムに掲載している。


#WAKEUPCALL I nominate @JohnCleese, @KP24, @JohnBishop. pic.twitter.com/pickqjLFhF
— Hugh Grant (@HackedOffHugh) 2014, 10月 7
これも同様に別の3人を指名し、ハッシュタグをつける。さらに、シリアに「70007」とメールをすることで、ユニセフを通じてシリアへ5ポンドの寄付をすることができるのだという。こうして、「#WakeUpCall」ブームが今、セレブのみならず一般人の間でもどんどん拡散されているのだ。
単なるセレブのセルフィーブームに終わらない
こうしてユニセフに寄付された募金は、シリアの子ども救済のためにきれいな水と衛生キット、薬、心理的サポートなどの提供に役立てられるのだそう。
一見、セレブのためのセルフィー(自撮り)ブームの一環にすぎないと思われるかもしれないが、こういったアイデアのおかげで募金が集まっていることも事実。セレブの普段見られない一面を見られることからも、これらは注目度の高いキャンペーンのようだ。
今後も続々とセレブの影響力を利用したチャリティーやキャンペーンが生まれてくるはず。次はどんなブームが起こるのか、見守っていきたい。
(取材・文/DMMニュース編集部 写真/Thomas Leuthard)