【エボラ出血熱】感染拡大もアメリカ人は他人事「テキサスの田舎で起こっているだけ」

米国・テキサス州の病院でエボラ出血熱に二次感染した人が2人目となった。しかも、2人目の感染者となった男性は、隔離前に2度にわたって旅客機に乗っていたことが判明。米国疾病対策センター(CDC)は「症状のない潜伏期に感染力はない」としているが、乗客合わせて280人余りに聞き取り調査を行うなど、アメリカでも混乱が生じている。
オバマ大統領やケリー国務長官が毎日にように、エボラ出血熱への強い危機感を表明し、国連特別代表のアンソニー・バンバリー氏は「エボラは私たちより早く動き出しており、より先を走っている」と拡大に対する懸念を示すなど、世界中を震撼させているエボラ出血熱。さぞ、アメリカ国民は怯えていることだろう。そこで、編集部では、アメリカ在住の人たちの声を集めてみた。すると、意外な回答が返ってきた。
「リベリアからの入国を許したオバマ政権への批判が高まっている。議会では野党がこの失態を政局に利用して、批判合戦。一向に対策が講じられていない現状を見ていると、オバマ政権はエボラ出血熱で倒れるかもしれないね。アフリカの感染地域からの渡航者は全員入国拒否すべきだという意見もあるし、「エボラ感染者との接触はない」と嘘をついてアメリカに入国し、その後死亡した患者(トーマス・エリック・ダンカン)を大量殺人で刑事告訴すべきだという過激派もいるよ」(アジア系アメリカ人・40歳・メリーランド州)
オバマ政権への批判が高まる一方、猛威をふるうエボラ出血熱に対して楽観視する声も多く聞かれる。
「大騒ぎするのが好きな人以外、特に危険を感じることもなく普段の生活を送っているよ。だって、テキサスの田舎で起きていることじゃないか。ただ、ダラスから来た友人と、あるホームパーティに出席したが、彼はみんなを心配させないために、ダラスから来たということを最後まで隠していたよ」(ニューヨーク在住・29歳)
「毎日のようにテレビではエボラ出血熱が報じられているが、周りで大騒ぎしている人は少ないですね。テキサスのド田舎で起きた、他国の話という感じ。最悪、テキサス州を隔離してしまえば、いいだけの話でしょ」(ミネソタ州・女性・31歳)
エボラ出血熱の恐ろしさは、その潜伏期間にある。リベリアからアメリカに感染が拡大したように、いつ他地域に感染しないともかぎらない。
一方、日本も、エボラ出血熱の感染が深刻な西アフリカに20人超の医師を派遣している。「今すぐ日本に上陸する可能性は低い」など日本病院会は発言しているが、こうした医師がエボラウイルスを日本国内に持ち込む可能性は否定できない。
日本にせよ、アメリカにせよ、まずはエボラ出血熱の恐ろしさを国民に周知させ、早急な封じ込め対策の検討が必要なのかもしれない。
(文/DMMニュース編集部、Photo by European Commission DG ECHO via flicker