【プロ野球日本シリーズ】SBフロントを悩ませる「ももクロ」と「妖怪ウォッチ」

宿敵・巨人に打ち勝った阪神タイガースと、もつれこみながらもリーグ戦覇者の意地を見せたソフトバンクホークス。いよいよ日本シリーズが開幕し、まずは阪神のホーム・甲子園で熱戦の火蓋が切って落とされた。果たして、両軍のチームコンディションはどうなっているのか? 取材を進めると、現場からはホークスナインを危ぶむ声が聞こえてきた。「アイドル中毒」ぶりが懸念され、日本一への思わぬ壁になりかねないというのだ。
今季のソフトバンクはレギュラーシーズンではぶっちぎりの首位独走態勢をとるも、終盤に大ブレーキ。1位を確保したのは144試合目の最終戦だった。
CSのファイナルステージでは、アドバンテージを含めて、4勝3敗で追いすがる日本ハムを振り切り、3年ぶり15回目の日本シリーズ出場を決めた。
今季限りの退任を発表した秋山幸二監督は試合後、
「浮き足だったままCSに入るのはよくないということで(退任を)発表した」
と心中を明かしつつ、日本シリーズに向けて、
「気持ちは日本一。皆で、キャンプからシーズンを通してやってきた。これから、もうひと山あるけど目いっぱい、みんなの力で日本一を獲りにいきたい」
と意気込みを語ったが、一方で首脳陣の1人は、
「秋山監督がチームを『浮き足だった』と語っているように、内情は褒められたものではない。今のままじゃ、本当にシリーズで勝てるか分からない…」
と苦い顔で漏らす。
打席前に「ようかい体操第一」
実は今季、ソフトバンクの選手たちは自分のテーマ曲に大好きなアイドルたちの楽曲を使用。
「それぞれの個性が出て、リラックスできる楽曲を選ぼうという配慮だった」(前出の首脳陣)
というのは分かるが、これが真剣度合いが増すポストシーズン、まして日本一という真剣勝負の場にどうもふさわしくないというのが彼の意見で、
「リラックスどころか浮き足立つ要因となっている」
というのだ。
「CSでも打者では柳田悠岐がももクロ、松田宣浩はアニメ・妖怪ウォッチの主題歌をかけて、投手の森唯斗は妖怪ウォッチのエンディング曲『ようかい体操第一』をかけた。正直言って、真剣勝負の場におちゃらけた楽曲はいらない。監督が喝を入れてくれればいいけど、本人は今季限りで辞めるので、遠慮している部分もある。かといって、かつての小久保裕紀のように選手のなかで雰囲気を引き締められる奴もいない。こんなフラフラした状況でシリーズに出ても、あの楽曲を変えない限り、勝てるか不安を感じたまま試合をやることになる」(同前)
たしかにこれでは阪神に足元をすくわれないか、ホークスファンには心配な事態だ。
(取材・文/DMMニュース編集部)