【プロ野球】岡本1位獲得も巨人ドラフト失敗なら原監督の進退問題に発展
「第1巡選択希望選手、読売、……」
あのフレーズとともに、今年もプロ野球のドラフト会議がやってきた。不作の年との声もあるが、安楽智大投手(済美)や高橋光成投手(前橋育英)、松本裕樹投手(盛岡大付)など甲子園を湧かせた高校生をはじめ、156キロ右腕の有原航平投手(早稲田大)、指名されれば京大初のプロ野球選手誕生となる田中英祐投手(京都大)など、話題性は申し分ない。これまでに数々のドラマを生んできたドラフト会議だけに、今年も、各球団の動向が注目されている。
そんななか、やはり気になるのが読売巨人軍の1位指名だ。リーグ3連覇を達成したものの、クライマックスシリーズでは2位阪神に屈辱の4連敗。球団創設80周年の節目の年に日本一を奪還できなかったことで、球団内部では原監督の勇退論まで噴出しているのだとか。あるスポーツ記者は、この先も原が監督を続けて行く上で、今年のドラフト会議が大きな鍵を握ると分析。その内情を、こう証言する。
「原は好きだけど、原巨人にはもう飽きた」
「原監督がジャイアンツで指揮を執って、今年で通算11年目。その間、7度のリーグ制覇と3度の日本一。成績は申し分ないのですが、首脳陣のなかには、原の戦い方に飽きている人が出始めているんです。若手の成長が遅れていて、新たな花形選手が出てきていないのも大きい。澤村や菅野、小林といったドラ1選手も、花形というところまでは成長していません。ファンからも〝原は好きだけど、原巨人にはもう飽きた。彼はいつまで監督を続けるのか〟といった声も聞こえてきます。原監督がこの先もジャイアンツで監督を続けていくためには、当時の松井秀喜さんのような、ひとりで客を呼べる選手が必要になっている。そのため、今年のドラフトは例年以上に重要なんですよ」
その巨人が1位指名として名前を挙げているのが、高校通算73本の本塁打を誇り、将来の4番候補として期待される、智弁学園高校の岡本和真内野手だ。これまでは巨人の1本釣りの可能性も報じられてきたが、ここへきて阪神や楽天が指名する可能性も浮上。かといって即戦力投手の1位指名ならば、他球団との競合は必至の状況だ。おそらく原監督が抽選クジを引くと思われるが、いろんな意味で大切な抽選になることは間違いないようだ。
■追記■読売ジャイアンツは岡本和真内野手の一本釣りに成功。(※10月23日18時時点。編集部注)
ただ、ドラフト会議での1位指名成功が、必ずしもイコールでドラフト成功かといえばそうでもない。過去には鳴り物入りで入団したドラ1選手が、まったく活躍せずに2軍暮らしを続けた例も少なくないのだ。
栄光の巨人軍ともあろうものが、新人選手に野球以外でも期待せざるを得ない現状に寂しさも感じてしまうが、岡本和真内野手の今後の活躍に期待したい。
(取材・文/佐々木浩司)