映画『ヘラクレス』ブレット・ラトナー監督にインタビュー (2/5ページ)
しかし、自分の中に力を見つけることで周りが期待するヒーローになっていくという人なんです。
また、彼は家族の死を自分の責任だと感じていて悩んでいるところもあります。彼が鎖を破るシーンが非常に象徴的というか比喩的だと思うのですが、仲間の一人であるアムピアラオス(イアン・マックシェーン)は「自分のことを信じろ!」と叫びますよね。
それを聞いて初めてヘラクレスは鎖を破り、自分の今までの悩みから解放されるわけです。そして同時に「自分は伝説のゼウスの子供、ヘラクレスである」ということを確信するんだと思います。
――グラフィックノベルの映画化ですが、何か特別気をつけた点はありますか?
ラトナー:それほど気を付けてはいないです。X-MENではものすごく気を遣いましたけどね。
X-MENは何年も続く人気コミックで大ファンがいます。聖書のように端から端まで読み込んでいる人もいるので、細部にまでこだわらないと怒られることがあります。
一方で、ヘラクレスは比較的新しいグラフィックノベルで、新しい解釈ですからね。もちろん原作にインスピレーションは受けましたが、それほど内容的には縛られなかったと思います。
――『ヘラクレス』は実写、アニメーション、TVシリーズを含め、これまでにも何度か映像作品化されています。何か参考にした作品、好きな作品はありますか?
ラトナー:映画版にはあまり影響を受けていないのですが、アニメ版は好きでした。自分の伝説を利用して傭兵として稼ぐというストーリーのコンセプトが面白かったんです。
子供の頃は『ヘラクレス』の壮大なスケール感に憧れました。何千人もの人が出てきて、何百頭もの馬が出てくる。自分もこんな壮大な映画を作ってみたいと思っていました。