【現地ルポ】民主化デモで香港分裂!? 騒乱の裏に謎のアメリカ人 (3/3ページ)
親中系紙『大公報』同日付に載った記事の題名は「黎・CIA密接関係 米国資金を香港反対派に迂回献金」。記事によれば、サイモン氏は「黎氏と米中央情報局(CIA)香港支局を結ぶ〝中間人(仲介者)〟で、金銭面の処理を担う」。同紙翌日付の続報によると「経歴は特殊で、若くして米海軍に入隊し、情報工作に従事した」。また、13年6月には黎氏やウォルフォウィッツ氏らとミャンマーを訪問し、現地で国防相などミャンマー要人と会談した証拠があるという。
サイモン氏のパソコンから内部文書が流出したのは11年に次いで2回目だが、これが最後ではなかった。8月4日には3回目の流出が明るみに出る。香港メディアの取材に応じた同氏は、「父はCIAに35年間勤務した」「1987~91年に米海軍文官として対潜水艦戦に関わった」と明かす一方、「米海軍を退職後は、いかなる政府から支払いを受けたり、関係を持ったり、情報活動に従事したことはない」(英字紙『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』8月11日付)と明言した(ちなみに、同記事によれば94~95年にK-Line〈川崎汽船〉に勤務した経験があるという)。
要は、黎氏の巨額資金が民主派団体や立法会(香港議会)議員に流れた疑い、資金の出所は米国政府という疑いがある。サイモン氏は出入金明細など資金の動きを示す証拠を大量にパソコンに保管する疑惑の中心人物、米海軍で情報活動をしたという〝怪しい過去〟もある。そんなシナリオを香港メディアは描いた。
⇒続編は近日配信予定。
http://n-knuckles.com/case/img/honkon02.JPG(香港・金鐘のコンノート・ロードで2014年10月21日午後9時38分=撮影・著者)
Written Photo by 谷道健太