作曲家視点でみるアニソン-『菅野よう子』のアニメソング

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raion © 2009-2014 FlyingDog, Inc.   Copyright © 1999-2014 JVCKENWOOD Victor Entertainment
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先日、『マクロスシリーズ』の新作である「マクロスΔ(仮)」の歌姫の募集告知の発表がありました。
マクロスシリーズの特徴と言えば、変形ロボット・恋・そして歌であり、マクロスにおいて歌や音楽は重要な役割を担うものなのだ。

そんな『マクロスプラス』や『マクロスF』などでマクロスの音楽を支えた人物こそが『菅野よう子』その人である。
今回は菅野よう子さんの手掛けたアニメBGMや主題歌をご紹介していきたいと思います。

■オールマイティーな音楽ジャンルと多岐に渡る活躍フィールド

菅野よう子さんの手がける音楽はとにかく幅が広い。
アニメ『天空のエスカフローネ』では世界的に有名な「フィルハーモニー管弦楽団」を起用し壮大なオーケストラサウンドを作曲し、アニメ『攻殻機動隊』と『残響のテロル』では暗くシリアスな近未来的な世界観に合わせ、打ち込みを多用したエレクトロニカルな電子サウンドを生み出しました。

そして、アニメ『カウボーイビバップ』のOPテーマソングである『Tank!』はアニメを知らない人でも聴いたことがあるのではないだろうか。

このようなノリのよいジャズサウンドだってお手のものである、特に『坂道のアポロン』では彼女の手掛けたジャズサウンドがふんだんに聴くことができるのでおススメだ。

そして、彼女の活躍するフィールドはアニメの世界だけには留まらない。
映画、CM、ゲームなど多岐にわたり活躍し、NHK紅白の審査員に招かれるほど作曲家としての地位を築いている。

■長く愛される菅野よう子の神アニメソング

アニメソングでも多くの神曲を作曲している。
その中でも、アニメ『カードキャプターさくら』の主題歌でもある『プラチナ』は声優、坂本真綾さんの楽曲の中でも人気の高い曲だ。
全体的にふわっとした優しい雰囲気の曲だが、小節ごとに細かい転調を繰りかえしサビの最後は跳ねるように歌い上げる特徴のある曲ながらそれいでいて、聞き入りやすい曲なのは坂本真綾さんの歌声と菅野よう子さんのなせる業だろう。

アニメ『創世のアクエリオン』のOPテーマ『創世のアクエリオン』はそのキャッチーな歌詞と、こちらも跳ねるようなサビが心地よく、アニメ放送当時からネットを中心に話題となった曲だ。
そして冒頭で述べた通りに『マクロスF』ではOP・EDから劇中歌までほとんどの曲を担当している。
80年代の正統派アイドルを思わせるランカの持ち歌である『星間飛行』や『放課後オーバーフロー』、現代のパワーのあるアイドルを体現したシェリルの持ち歌である『ノーザンクロス』、『ユニバーサルバニー』など同じ作品で別なベクトルの曲を同時に作曲する才も、菅野よう子という人物の素晴らしさだろう。

こうしてみると90年代から2000年代、2010年代と多くの時代で神曲と呼ばれる曲を作曲し、しかも今でも人気や知名度の高い楽曲をつくっていることがわかるだろう。

(あにぶ編集部/Uemt)

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