【現地ルポ】香港民主化デモにCIA関与の可能性が浮上 (2/3ページ)
民主化団体「和平占中(オキュパイ・セントラル)」は同日、全人代決定は「選挙参加に不合理な制限を設け、異なる党派が参加する権利を封殺するものだ」と反発、放置すれば「『欽点政治』(君主に都合の良い者をえり好みする政治)を延続させることになる」と危惧する声明を発表した。不満は充満し、9月下旬から1カ月以上続くデモに発展していく。
筆者が香港入りした10月21日午後、香港政府庁舎がある金鐘。普段は渋滞が激しい往復8車線のコンノート・ロードにクルマは1台も走らず、「雨傘革命」に参加する何千人と風雨をしのぐテントが占拠していた。数キロメートル北の旺角でも目抜き通りのネイサン・ロードが占拠されている。デモ開始から24日目だ。
路上に座り込んだ市民は、20代の若者を中心に、水色の制服を着た女子高生から白髪頭の老人まで幅広い。「完全な普通選挙が欲しい」「警察はひどい」と口々に言う。
「24日間、警察との衝突の先頭に立ってきた」と自己紹介した元料理人で失業中のビリーさん(23歳)は、「最後の瞬間まで戦う」と意気込む。〝天安門事件の再来〟になる恐れを質すと、「世界中の報道陣が見守る中、流血自体をともなう武力鎮圧はできない。そんなことをすれば中国は世界から孤立する」と楽観的だ。
しかし、香港政府ナンバー2の林鄭月娥政務官が言うように「香港は独立国家ではなく、中国に属す以上、全人代が規定する枠内で調整するしかない」。
「そんなことは分かっている」とビリーさん。「だが、香港人は西洋式の教育を受け、自由を享受してきた。社会のすべてが中国を上回っている。香港は故郷であり、海外に逃げる選択肢はない。香港人は絶対に中国政府の言いなりにならない」
デモ現場は反中スローガンにあふれている。プラカードには「保衛香港 反共治港(守ろう香港 反共の香港統治へ)」「不要港共傀儡治港 没有公義豈能和諧(親中傀儡は香港を統治するな 正義無くして調和なし)」、デモ参加者のTシャツには「Fucking Chinese Dictators(中国独裁者はファック)」と露骨だ。