【科学的考察】なぜゾンビはのろのろと足を引きずりながら歩くのか? (3/4ページ)
ではこれらの症状を、どのようにゾンビに当てはめられるでしょうか? 映画の中での生ける屍たちは、伸びきった脚で大幅に歩く様子で登場すると思います。そして動きは緩慢で、動作はぎこちないものとなっていますよね。
ですが彼らは、決して目的を持った行動に困っているようではありません。実際彼らはいつも動いています。生きている人間に向かって歩く行動そのものは問題ないようですし、途中で立ち往生することもありません。ついでに姿勢は曲がっておらず、背筋はピンとしています。
このような理由から私たちは、目標を見失わず歩幅を大きく歩行するゾンビたちの症状は、小脳変性の反射パターンが起こっているという話になりました。しかしながら、皮膚運動と大脳基底核の通り道は比較的無傷だと言えます。
なるほど、「脊髄小脳性運動失調」なのですね。ということはゾンビたちは、心肺機能は停止しているものの、なぜか脳ミソは神経を伝って筋肉に伝令を伝えているわけなので、ヤツらを本当に殺すにはやっぱり首を斬ったり、頭部を散弾銃でブっ放したりするのが有効なのもこれで立証されますよね。
ちなみに、『28日後...』で全力疾走を始めた感染者、そして『ドーン・オブ・ザ・デッド』でダッシュをするようになったゾンビですが、彼らは皮膚運動機能がまだ損傷していないから、あれだけ爆走することが可能なのだろう...ということです。あれは死にたてホヤホヤのゾンビにしか出来ない芸当ってことになります。