知っておきたい、歴史モノやファンタジーをより深く楽しむための豆知識【盾・紋章編】
歴史モノやファンタジーは、当たり前だが昔の時代が舞台、もしくはモチーフとなっている。
そのため、歴史に関する知識があれば、作品をより深く隅々まで楽しめるということでもある。
ということで、そんな「作品を骨までしゃぶりつくすための 豆知識 」を紹介していこう。今回は“盾”と“紋章”についてだ。
■ 盾
盾というのは最も基本的な防具の一つだ。本格的な鎧の装備が一般的になる以前の古代から、兜と並んで広く使われていた。
種類は様々あるが、かなり大雑把にわければ「小型のもの」と「大型のもの」の二つがある。
小型の盾の代表格はバックラーだ。軽量だが面積が小さいため、「敵の攻撃を受ける」というより「当てる」ように扱っていた。

対して大型のものの代表格はスクトゥムやカイトシールドなど。
こうした大型の盾は足元までガードしてくれるものが多く、集団で密集して陣形を作り、盾と盾をみっちり合わせて巨大な防御壁を作ることもままあった。(ファランクス、テストゥドなど)
このような防御壁は、フィクションでたびたび出てくる「警察官がズラッと並んで防弾シールドを構えているもの」と基本的には同じなので、そういったシーンを想像してもらえればわかりやすい。実写映画『300』でも、この防御壁を拝むことができる。
また、盾にはよく紋章が描かれている。詳しくは下の【紋章】の章にて。
■ 紋章
紋章とは知ってのとおり様々なシンボルが描かれたマークのことだ。中世ヨーロッパ世界では家柄や個人、組織などを表す名刺のような存在となっていた。(日本における家紋に近い)
実はこの紋章、好き勝手に描いていいわけではなく、紋章学の細かなルールに従って描かなければいけない。
一応、中世後期までは各々が自由に作っていたようだが、紋章の重複などの問題から、15世紀にイギリスで紋章院が設立され、作成・授与などの管理が行われることとなった。(ちなみにこの紋章院は現在も存続している)

まあそういうわけで、紋章は権威などの象徴としても機能していた。つまり「『水戸黄門』における印籠の紋所」に近い役割を果たしていたのだ。(なので他所と被ると大変困ったことになる)
こうした紋章のシステムは今も西洋世界に広く浸透しているので、気になった人はその国や組織の紋章について調べてみるといいかもしれない。
もちろんアニメで出てくる紋章の元ネタを探してみるのも面白いはずだ。
“ollege of Arms-Lant’s Roll” by College_of_Arms-Lant’s_Roll.JPG: Thomas Lantderivative work:Pbroks13 – College_of_Arms-Lant’s_Roll.JPG.
“Scutum 1″. via ウィキメディア・コモンズ
(あにぶ編集部/AKIRA-Men)