旅行中のセレブ客狙い…海外で「キャバ嬢する」日本人女性たち

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キャバクラ嬢にとって海外は天国だという
キャバクラ嬢にとって海外は天国だという

 今や小学生の「なりたい職業ランキング」にもランクインしているキャバ嬢。でも、厳しいノルマやお客さんとのトラブル、職場の人間関係などで精神的に病んでしまう女性が多いのが実情です。特に都会のキャバクラは客層も悪くてノルマも多いため、病み率が高いと言われています。

 そんな中、こうしたデメリットを全て回避できる上、女としての輝きや、金銭的なメリットを保つことができる理想的なキャバクラが存在するのだとか。それはこの日本ではなくて、海外に存在していました。

 ハワイやオーストラリアには日本人客専用のキャバクラが存在するとのこと。そこで働いた経験がある女性・奈美さん(仮名・28)に話を聞いてみました。

ノルマがなくて客層も良い理想の環境

「一番のメリットは、好きな国でお金をかけず、しかも稼ぎながら居続けられるってこと。私はもともとオーストラリアとかハワイとか、開放的な国が好きだった。だから、歌舞伎町で一生懸命働いて、数か月に一度息抜きで海外旅行に行っていたの。でも、そのうち、それなら海外で働いたほうが話が早くない? って気付いたのよね」

 確かに好きな土地で働くことができるというのは何にも耐えがたい魅力! でも、給料はどれぐらいもらえるのでしょう?

「時給で言えば、日本よりもちょっと低い。でも、海外の方が日本よりもずっと客層がよくて、シャンパンをどかどか頼む人が多いの。だから、シャンパンバックだけで稼げちゃう。たとえばシャンパンが1本4万円(一番安いシャンパン)だと、1本1万6000円、5本あけば8万円のバックが入ってくるの」

 これはおいしい! しかも指名でなくても、そのバックは入ってくるというのだから驚きです。日本のキャバクラの大半は、指名でしかバックが入ってこないため、入店直後だとろくに稼ぐことができませんよね。

「日本だと、一番大変なのは、ノルマを達成できなければ罰金を取られること。だから、毎日好きでもない人にマメに連絡をしたり、来たら来たでしつこい誘いをかわさなきゃいけない。でも、海外キャバに来る客は、だいたいは観光だから二度と会うこともない。これは精神的にすごい楽だよね」

 ノルマがないということは、つまり、女同士の駆け引きもないということ。だから職場の雰囲気もギスギスしたところがなくて、アットホームなようです。まさに、いいこと尽くしですね。そして、奈美さんは、最後にとっておきのメリットを教えてくれました。

「ハワイは12月から1月になると日本からの富裕層がたくさんやってくるでしょ。経営者や有名人、日本では出会えないようなVIP客の相手ができるっていうのは、やっぱり女冥利に尽きるよね。もしかしたら、そこで一生自分を養ってくれる男と付き合えるかも……なんて考えると(笑)」

 毎日、好きな土地で上品な富裕層を相手にしながら大金を稼げる。その上、玉の輿も狙えちゃう!? そりゃ、キャバ嬢は海外に出ちゃうなあと納得のお話でした。

(取材・文/三田優実)

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