日時を間違う、交渉中にアクビ…プロ野球の契約更改ハプニング
12月に入って、プロ野球界は完全にオフシーズンへ突入。この時期、注目を集めるのが、契約更改のニュースだ。今シーズン活躍した選手には、我々サラリーマンには信じられない程の“昇給”が待っているが、活躍できなかった選手には、もちろん、残酷なまでの“減俸”が待ち受けている。
こうした悲喜こもごもの裏側で、毎年のように伝わってくるのが、契約更改日のハプニングだ。先日は巨人の大竹寛が、待ち合わせ時間を勘違いして、大遅刻をするという失態を演じてしまった。
実は年に一度の大事な契約更改日にも関わらず、日時を忘れる失態を演じた選手は、過去にもいる。今週は過去に起きた、プロ野球界の契約更改にまつわるハプニングを紹介しよう。
ああ、厳しいペナルティ……
契約更改のハプニングで、最も有名なのが、1998年のオフに起きたあの出来事だ。その年の12月1日、当時、近鉄に所属していた前川克彦が午後1時から、中濱裕之が午後2時から交渉を行う予定だった。
ところが、待てど暮らせど、2人は現れない。心配した球団関係者が2人に連絡を入れると、11月は30日までしかないにも関わらず、前川は「今日は11月31日だと思ってました…」とトボけた釈明。中濱のほうは「12月2日の2時と勘違いしていた」と言い出す始末。
特に前川は「事務所の予定表が11月31日まで書いてあったから、今日が12月1日だとは思わなかった」といい、担当者は球団のせいにする前川の言い訳に大激怒。2人には運転免許証の没収、外食禁止、身の回りの整理整頓のペナルティが与えられたという。
他にもあった、更改日すっぽかし事件
年に一度の、大事な契約更改日を忘れる大チョンボを犯したのは、前川や中濱だけではない。2013年12月4日、この日の午後から予定されていたのは、オリックス・八木智哉の契約更改。通常、選手は交渉開始時間の30分前には事務所に到着する。しかし、この日は、いくら待っても八木は球団事務所に姿を見せなかった。
心配したマネージャーが八木に連絡をいれると、事務所のある神戸どころか、東京都内の自宅に居ることが判明。八木は4日に行われる契約更改日を9日と勘違いしていた。結局、この日の交渉はお流れとなり、改めて9日に行われることとなった。
この事件が理由ではないだろうが、今オフ、オリックスから戦力外通告を受けてしまった。しかし、先日、合同トライアウトを経て、中日への入団が発表された。今後はあの落合博満GMがいるだけに、更改日を勘違いした…などという言い訳は一切、通じないだろう。
まだまだある! 契約更改ハプニング
契約更改日をすっぽかした例のほか、プロ野球の契約更改ハプニングはまだまだある。2006年、阪神の関本賢太郎は交渉時に職員があくびをしたと会見でコメント。金額的な不満もあり保留としたが、次回交渉は代理人と臨み1000万円増を勝ちとった。ただ、球団側は「あくびはしていない」と言い切ったため、マスコミに“チクった”関本は恐縮しきりだった。
また契約更改で“物言う”存在といえば、中村紀洋(元DeNAほか)だろう。FA権を得て臨んだ2002年オフ、「中村紀洋というブランドをまず考えて、近鉄で終わっていいのか」という在籍チームを軽視する発言をした。メジャー挑戦を画策するも実現せず、結局、4年20億円プラス出来高という高額契約を近鉄と結んだ。その後も、契約更改の席では必ず何か言う存在となったのは周知の通りだ。
今オフにDeNAから戦力外通告を受けた中村は、現時点では移籍先が未定。果たして、彼を獲得しようとする球団は現れるのだろうか。まだ始まったばかりのストーブリーグ。今年はどんなハプニング、事件が起こるのか、見守っていこう。
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