たかじん「殉愛」騒動で話題、及川眠子先生の著書を読んで...『ほぼ日刊 吉田豪』連載174 (3/3ページ)
いいものを書くためには、相手を突き放せるだけの距離感が必要なのだ」
百田尚樹先生の『殉愛』の件もまさにこれで、男性歌手の不倫の事実を知っても、その不倫相手に情を持ってしまったため、不倫の事実が書けなくなってしまったのが問題だったんじゃないかとボクは思う。
ちなみに、そんな彼女の本の中で最もボクが衝撃を受けたのは、「Winkのヒット曲はそのほとんどが洋楽曲。日本語詞を書いた私のギャランティーは『買い切り』なのだよ。それも一曲三万円! ミリオンに手が届くほど売れた『愛が止まらない~Turn It Into Love~』も三万円ポッキリ」という告白でした。当時、Winkが所属するポリスターがボロ儲けしていて、おかげでフリッパーズ・ギターとかもデビューできたって噂を聞いたことがあるけど、これなら儲かって当然!
Written by 吉田豪
Photo by 殉愛/百田尚樹