ロシア発:放射能を音楽へ変換する『メタフェイズ・サウンド・マシン』 (2/2ページ)
『メタフェイズ・サウンド・マシン』は6枚の回転盤から成るオブジェです。各ディスクはアコースティックな音源とスピーカー、それにマイクが接続されています。そのマイクはディスクの上でスピーカー、回転軸、そしてコンピューターへと接続されているのです。そして作品の中央にはガイガー=ミュラー計数管が取り付けられており、周囲の空間から電離放射線を検知します。
円盤の速度は粒子に影響を受けて回転します。本質的にこのオブジェは、マイクロフォンとスピーカーと回転盤からのフィードバックを合成して音を生み出す装置なのです。
そしてそのフィードバックは、さらに複雑な音を合成する引き金となります。付随する調和信号は、非持久性の動的システムによって生み出され、それが終わりの無い、多種の音へと繋がるのです。
オブジェの形状は、一般的に「量子もつれ」または2光子(バイフォトン)として知られているシンボル(軌道を周回し交差する円盤)を参考にしています。
なんだか科学的で難しい感じですが、要は大気中の放射線を動力にし、一度出した音に反応した別のデバイスがまた音を出し、を永遠に繰り返す永久機関シンセサイザーといった感じなのですね。

複雑なような、単純なような構造
モロゾフさんは他にも、磁力で宙に浮いたスピーカーから音が出たり、タトゥーとして彫った模様をスキャンして音を奏でる機械などなど、ロシア版の明和電機さんみたいな作品をたーくさん制作されています。ぜひとも彼のウェブサイトでチェックしてみてください。
Listen to the Music Created By Radioactivity[io9]
(岡本玄介)