一大ムーブメントを巻き起こした『アイドルアニメブーム』を振り返る【前編】

あにぶ

劇場版アイマス©BNGI/PROJECT iM@S
劇場版アイマス©BNGI/PROJECT iM@S


2010年代を代表する一大ジャンルに成長した『 アイドルアニメ 』というジャンル。
ここ数年で放送されたアニメをみても、『THE IDOLM@STER』『ラブライブ』『アイカツ』『AKB0048』『うたの☆プリンスさまっ♪』『Wake Up,Girls!』『普通の女子高生が『ろこどる』をやってみた。』など、その他にもアイドルを題材としたアニメはまだまだある。

現実でのグループアイドルブームに呼応するようにアイドルアニメ戦国時代、花盛り。果たして戦国という響きが適当かはわからないが、『アイドルアニメ』が質、量共に最も充実した時代を迎えてるのは間違いないだろう。

2015年以降に注目をしてみても、TVアニメや劇場アニメとすでに多くの『アイドルアニメ』の放送の決定がされている。この勢いはまだまだ止まりそうにないだろう。
努力と成長、汗と涙、競争と友情それらはいつの時代も魅力的で普遍的なテーマだ。今回はそんな近年、爆発的に人気を伸ばしている『アイドルアニメブーム』を前編となる今回は過去のアイドルアニメと比較しながら振り返っていきたい。

■アイドルアニメの歴史

超時空要塞マクロス
過去のアニメを調べても、『アイドルアニメ』が物珍しいジャンルかというとそうではない。
昔からアイドルのアニメはあったしアイドルのキャラが登場するアニメは存在した、しかし純然たる『アイドルアニメ』はそうなかったのかもしれない。

『超時空要塞マクロス』がアイドルアニメと呼べるかはさておき、アイドルを題材とした金字塔ともいえる作品だ。
『リン・ミンメイ』という一人の歌姫の存在は、アニメ史におけるターニングポイント的な『架空のアイドルキャラクター』の誕生であった。
その後に、『魔法の天使クリィミーマミ』というアニメにおいて、主人公「森沢 優」が魔法の力で変身した姿として人気アイドルの『クリィミーマミ』が登場する。
キャラが数十人も登場するグループアイドルが主流の昨今の『アイドルアニメ』と比較し、このようにアニメにおけるかつての『アイドル』といえば清楚で高貴な一人の歌姫的な存在であると共に、小さな女の子の夢であり憧れが具現化したものだった。

■近代アイドルアニメのベースモデル

近代アイドルアニメの特徴の一つとして、アイドルを演じた中の人がキャラクターと同様にアイドル視されるという傾向が挙げられる。今や、中の人にもスポットがあたる時代なのだ。
このようにキャラクターとシンクロさせていく手法の元祖と言えば、実在したアイドルとタイアップして売り出す手段のひとつとして製作されたアニメ『アイドル伝説えり子』も忘れられない。
似た形の”同一化ビジネス”は90年代を境に声優ブームと共に訪れ、『サクラ大戦』の帝国歌劇団や、『アイドル防衛隊ハミングバード』などが挙げられ昨今のアイドルアニメのビジネスモデルのベースになったのではないかと思われる。

アニメの視聴層の変化ととも、徐々にターゲットが「小さなお友達」から「大きなお友達」へとシフトしていくとともに『アイドルアニメ』も変化を遂げていくことになる、そんな近代アイドルアニメにおけるブームの考察と理由を後半で語っていきたいと思う。

©1984 ビッグウエスト

(あにぶ編集部/Uemt)

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