トランスジェンダー夫婦が二人の息子に真実を告白
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肉体的には「男性」の妻と肉体的には「女性」の夫が二人の息子に真実を伝える決心をし、ABC Newsのインタビューに応じました。その二人の覚悟とか生き様がかっこよすぎる。
現在とは違う性で生まれたふたり
「私たちは本当の意味でのトランスジェンダーという言葉が当てはまります。」
と話すのはBianca。
「でも私たちは、男と女なのです。」
「それが他の(トランスジェンダー)の人たちとの違いです。だから息子達は私たちのことをトランスジェンダーだと思っていません。」Nickが話します。
「私たちはパパとママです。」
Bianca Bowserさんは、Jasonという名前の男の子として、NickはNicoleという名前の女の子としてジョージア州で生まれました。
二人が出会ったのはナイトクラブ。Nickはマネージャーとして、Biancaはパフォーマーとして働いていました。
決心、そして出会い
Biancaは「たぶん5歳だったと思います。母親が仕事で出かけている間に母親のクローゼットに入り込み、ハイヒールを履いていました。」と話します。
「そういう時、開放的な気持ちになれる気がしました。」
いつも男の子になりたかったと話すのはNick。「私はいつも男の子を見つめていて、私はああいう風になりたいと思っていました。」
10代になると、二人は自分たちの身体について悩みはじめ、そのことに対する周囲からのいじめにも遭いました。自分たちのことをゲイだと認識しますが、それにも少し違和感を覚えました。
「それからすぐ、私はレズビアンじゃないって気が付きました。多くのレズビアンは私の考えとは違っていました。」とNickは話します。「根本的に、私は男になりたかったんです。」
「20歳の時、トランスジェンダーであることを受け入れ、女性として生きていくことに決め、メイクをしてレディース用の服を着るようになりました。」とBianca。
このときは生涯のパートナーが見つかるとは思っていませんでした。
二人ともホルモン注射を受け、性転換手術を考えていました。
「私は性転換手術を受けようと思い、そのためにお金を貯めていました。」とBianca。
Nickは「私はもう治療を受け始めていて最後の診療が済んだところでBiancaと出会ったのです」と話す。
二人は近くのバーで会い、NickはすぐにBiancaに恋に落ちました。デートを重ね、2010年にささやかな結婚式を挙げました。
出典: INQUISTR
二人は結局、性転換手術を受けませんでした。でもだからこそ、二人の息子を自然に授かることができました。Nickは二人の息子を産むとき、帝王切開を選びましたが、妊娠中を振り返り「あれは人生で最悪な計20ヶ月でした。」と話します。「身体が全くの別人のように変わっていき、気持ちと身体との葛藤の毎日でした。」
BiancaとNickはこれからいくつもの困難があることを理解しています。
特に、二人の息子に話さなければいけないとき。
しかし息子たちが疑問を持ったときに理解してもらえるように、説明する準備をしていくことが大事だと考えました。
それが今回のABC Newsの取材に踏み切った理由の一つでもあります。