資本金20万円!? 球団創設80周年を迎えた阪神タイガースの創立秘話に迫る!

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今季の阪神は、伝統に恥じない戦いをみせることができるか? 和田豊監督の手腕にかかっている。
今季の阪神は、伝統に恥じない戦いをみせることができるか? 和田豊監督の手腕にかかっている。

 1月も半ばを過ぎ、プロ野球12球団が一斉にキャンプインする2月1日が迫ってきた。オフシーズンの野球禁断症状に耐えかねて、首を長くしてその日を待つプロ野球ファンも多いだろう。

 2015年のプロ野球界。シーズン前から話題となっているのが、今年で球団創設80周年を迎える阪神タイガースだ。

 厳密にいえば、今から80年前の1935年12月10日、株式会社大阪野球倶楽部として「大阪タイガース」が誕生。その歴史は古く、巨人に次ぐ歴史を誇るチームであることは広く知られている。今回は、阪神の球団創立秘話に迫ってみたい。

引き金となった東京巨人軍の成功

  “伝統の一戦”と呼ばれる、巨人vs阪神。

「巨人vs阪神ではなく、阪神vs巨人や!」と、チーム名の並びについても、こだわりを持つ負けず嫌いの阪神ファンがいると聞く。しかし、阪神球団創立の引き金となったのは、間違いなく巨人であった。

 1934年12月、当時の読売新聞・正力松太郎社長らが結成した、株式会社大日本東京野球倶楽部。後に球団名を東京巨人軍と改め、アメリカ遠征へ。本場で揉まれた巨人は、帰国後、国内の実業団チームを相手に連戦連勝を重ねていた。

 当時の日本の野球ファンは、無敵を誇る東京巨人軍に大熱狂。海外遠征を敢行するなど、国民的関心をも独り占めし、全国の野球関係者に大きな影響を与えた。

資本金20万円で創立!?

 こうしたなか、関西大野球倶楽部理事長の田中義一と、マネージャーの中川政人の両氏が、甲子園球場を所有する阪神電鉄に職業野球団設立を持ちかけた。「甲子園球場を本拠地とした職業野球団を作らないか」という声が、関西から挙がったのは、自然な流れといえるだろう。

 当初は難色を示していた阪神経営陣。ネックはやはり、お金の問題で、資本金は巨人創設時を参考に、50万円を見積もっていた。しかし、巨人側に詳しく話を聞くと、経費は予想よりも低く抑えることができると判明した。改めて資本金を20万円に設定すると、阪神経営陣もこれに納得。1935年9月から、本格的に選手集めがスタートしたという。正式にチームが発足したのは、その年の12月。巨人に遅れること1年、大阪タイガース(1961年4月に阪神タイガースとなる)が誕生した。

巨人とは異なるタイプの選手たちが続々と集結!!

 このスタートの時点で、巨人と大阪タイガースでは選手集めのポリシーが異なっていたというから面白い。若い女性にモテモテ、人気絶頂の東京六大学野球のスター選手を集めた巨人。対する大阪は、夏の甲子園で活躍した中等学校出身の選手を中心にチームを編成。チームカラーが異なるのも当然であった。たとえば「猛将」「闘将」のあだ名を持つ景浦將(かげうら・まさる)や、ハワイ生まれの若林忠志、創設2年目に入団した西村幸生といった選手たちは、四六時中、酒気をきらしたことがなかったという逸話もある。

 個性の強い“サムライ”を揃えて、大阪タイガースは誕生したのであった。

 時間を現代に戻すと、昨年はライバル球団の巨人が、創立80周年を迎えた。見事、リーグ優勝を果たしたものの、クライマックスシリーズでは、2位の阪神が巨人を打ち破り、日本シリーズへ進出した(ソフトバンクに敗れ、日本一には届かなかった)。

 リーグ優勝は2005年、日本一は1985年と、大きく間が開いてしまっているが、メジャーリーグのチームへ移籍濃厚だった鳥谷敬が残留し、大きな穴はできなかった。この記念すべき創立80周年の節目の年に、虎の牙を剥き、栄冠を勝ち取ることはできるだろうか。今季の戦いぶりに注目したい。

(参考文献・『巨人×阪神熱闘の40年』報知新聞社)

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