淡路恵子「絆」も「確執」も眉唾…特番の不自然な演出に疑問の声
「天国の淡路さんはこれを見て喜んでいるのかなぁ? 僕はそうは思えません」
1月23日放送の『赤と黒のゲキジョー(フジテレビ)』を観た芸能記者(A氏)の言葉である。
『淡路恵子・闘病195日!息子との死闘12年壮絶日記初公開!』と題された当日の放送は、淡路恵子(享年80)の長男、島英津夫氏(54)が登場し、母親の日記や亡くなる直前の写真を公開するというものだった。
公開された日記や手紙をスピリチュアル・メッセンジャーと称する人物に見せ、淡路自身が当時何を考えていたのか、どういった気持で手紙を書いたのかを霊視させるという「おまけ」もついていた。
「90年代くらいまでは霊能者みたいな人が出てきて好き勝手なことを言う番組は他局もやっていましたが、最近はフジテレビだけですね。この局は黄金時代のことが忘れられないんでしょう。年末には番組でゴルフ場に作ったでっかい落とし穴に芸能人を誘い込むというのをやってました。他局じゃ危険だからもうやらない。視聴率でテレ東に負ける日があるっていうのもうなづけます」(A氏)
長男の狙いはどこにあるのか?
話を『赤と黒のゲキジョー』に戻す。
1月23日放送分の主役は淡路恵子の長男島英津夫氏が主役だった。島氏は淡路恵子の最初の夫ビンボー・ダナオ氏(フィリピンの国民的歌手)との間に生まれた人物だ。現在は『平成時代劇 萬屋錦之介一座』を主催している。
「島氏は最近、週刊誌などに登場して淡路恵子と自分の『絆』、また関係者たちとの淡路の『確執』について発信しまくっていますが……かなり眉唾なんですよ(笑)。例えば淡路さんが亡くなった後に持ち物を調べたらキャッシュカードと通帳が無くなっていた。それは淡路恵子の関係者(T氏)が持ち逃げしたんだ。というようなことをほのめかしたりしています。これもおかしな話です。雑誌やテレビに訴える前に、T氏本人に聞けばいいことですよね。取材した知り合いの記者も首をかしげたと聞いています」(A氏)
フジテレビが淡路恵子の特番を準備しているという話は去年からあった。関係者の間でも楽しみにしている人は多かった。ところがその内容は期待していたものとは違っていた。あまりにも話が「島氏寄り」になりすぎているというのだ。
「例えば番組には感動ポイントとして淡路さんが最後に残した写経が出てくるのですが、これを書くための筆と便箋を番組上は島氏が買ってきたことになってますが、本当は島氏が週刊誌などで暗に批判しているT氏が買ってきたものなんです。そういった『演出』がそこかしこにあって、内情をよく知る者からすると見ていられないという感じでした(笑)」(A氏)
番組にはベッドに横たわるやせ細った淡路恵子の写真が登場する。島氏が撮影したものだ。女性として、いや女優としてあのような姿を晒すことが本意だったとは思いにくい。
島氏はT氏などに対して「法的手段も辞さない」という態度だ。いざこざは今後も続くわけである。
この騒動を天国にいる淡路恵子本人はどんな顔をして見ているだろう。たぶん「あんたたちいい加減にしなさいよ」と一喝したいのではないだろうか。
(文/吉田新之介)