北海道の主要産業=「アニメ」になる時代が来るかもしれない (1/4ページ)
日本の食糧基地として農業・漁業の盛んな北海道。そんな北海道が「クールHOKKAIDO」をキャッチフレーズに、新たな産業としてデジタルアニメの人材育成に取り組んでいる。
北海道旧本庁舎(othreeさん撮影、Flickrより)
地方発アニメが日本中を席巻した2014年今さら説明するまでもなく、日本のアニメのプロダクションは東京に集積している。分業制がとられていることから、「他の地域でアニメ関連企業の経営は難しい」という声は根強い(参照:どっちが本家? 杉並区VS練馬区「アニメのまち」紛争)。
ところが近年、従来の常識が崩れつつある。「妖怪ウォッチ」や「紙兎ロぺ」といったヒットが福岡市から生まれている。
同市は古くから国際貿易で栄えたが、モノづくりは盛んではなかった。そこでゲームをはじめとするコンテンツ産業育成に官民挙げて取り組んでいる。核となる企業が1つ出てくれば、周辺の企業もうまく引っ張られる。これまでの努力は徐々に実を結びつつある。
アニメ産業は長時間労働・低賃金が常態化している。東京の物価や家賃の高さを考えると、スタッフにとっては地方の方がずっと暮らしやすい。
海外のアニメ制作ツールで地域ハンディは解消!?福岡に続け――とばかりに北海道庁は、2015年1月21日、旭川市でセミナー「アニメで北海道を世界へ発信!」を開催した。参加者は関係者を含む約30名。札幌市のコンテンツ製作会社・ハートビットの熊谷仁志社長が講師を務め、地方におけるアニメ産業の可能性に関する講演や、アニメーション制作ツール「ToonBoom」のデモなどが行われた。
ToonBoomは、米国のディズニー、ワーナーブラザーズ、ユニバーサルなどの主要なアニメーションスタジオで採用されている。日本版はリリース時期が遅かったこともあり、国内での導入はあまり進んでいない。