【艦これ】ハイテンションキャラで人気の「金剛」は日本最速の戦艦だった

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日本における近代型戦艦の先駆け
日本における近代型戦艦の先駆け

【ほぼ週刊艦これ通信】

「英国で生まれた帰国子女の金剛デース!」

 明治維新以降、先進国――当時の言葉で言えば「列強」入りを急いでいた日本は、すでに強大な海軍を保有していたアメリカやフランス、イギリスなどに軍艦を発注し、先進技術を学ぼうとした。日本海海戦時の旗艦として有名な戦艦『三笠』も、イギリスのヴィッカース社に発注・建造された艦だ。

 そして同じヴィッカース社に発注され、旧日本海軍にとって最後の外国製戦艦となったのが、『艦隊これくしょん -艦これ-』でハイテンションなキャラクターとして描かれ人気の高速戦艦『金剛』だ。

 彼女と同じ設計図を基に、国内の造船所で姉妹艦『比叡』『榛名』『霧島』を建造したことで、日本の技術者にも戦艦建造の新たなノウハウが蓄積された。その経験が活かされ、国産戦艦である扶桑型・伊勢型・長門型、そして究極の超弩級戦艦大和型が生み出されていった。

 すなわち『金剛』こそが、日本における近代型戦艦の先駆けだったのだ。

最新の大和型でも27ノットに対し、金剛型戦艦は30ノット

 空母がまだ生まれていない時代、そして戦艦についても様々な試行錯誤が重ねられていた時代のこと。

「多少速力が遅くなっても重装甲で強力な砲を積んだ」戦艦のほうが強いのか、「少しぐらい装甲が薄くても、敵艦より速い」戦艦のほうが有利なのか、議論が分かれていた。

『金剛』はその流れのなかで当初、「巡洋戦艦」と呼ばれる速度を重視した戦艦として造られていた。

 時代が流れ、数度の改装で装甲を強化し、機関を換装して、艦隊最古参の「戦艦」となっても、金剛型は日本最速の戦艦であり続けた。最新の大和型でも27ノットに止まったのに対して、金剛型戦艦は30ノット。たった3ノットのように思えるが、海上でこの差は大きい。

 ましてや第二次世界大戦時は、さらに高速の空母が駆け回る時代。結果的に金剛型は空母に随伴して、その矛にも盾にもなれる極めて使い勝手の良い「高速戦艦」として、ほかのどの戦艦よりも多く各戦場へ送り込まれた。

「ミナサーン、ついてきてくださいネー!」

 第二次世界大戦中の『金剛』は、常に『榛名』と組んで戦場を駆けていた。敵に占拠されたガダルカナル島の飛行場を砲撃する際にも2隻で組み、本来対空用として開発された新兵器・三式弾を大量に撃ち込んで、驚くような効果を上げたという。

 また、旧日本海軍・連合艦隊にとって最後の大海戦ともいえるレイテ沖海戦では、敵軽空母の撃沈に成功している。戦艦よりも空母、航空機のほうが有利という結果が導き出されていた当時、これは望んでもなかなか得られない華々しい戦果だった。

 しかしその帰路、敵潜水艦からの雷撃を受けて浸水。護衛役の駆逐艦『磯風』や『浜風』に看取られながら、長年酷使された船体を横たえたという。

 1913年8月16日に竣工し、1944年11月21日まで、約30年間……。『金剛』は常に溌剌と、そして颯爽と、艦隊の先頭を切って駆けていったに違いない。

(取材・文/秋月ひろ)

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