「ああ、あんな洋服ほしい」

「買い物行きたいけど今月は厳しいかな」

　日々働き詰めだったり、育児や家事に追われる女性がやっとホッと一息つける、週末目前、金曜日の夜。そんな時に、多くの女性の耳に飛び込んで来たであろう、ある有名女優の言動が話題を呼んでいる。

　話の舞台は1月23日放送のトーク番組「A-Studio」（TBS系）。ゲスト出演したのは女優の中谷美紀。常に何かしら話題の映画やドラマに出演している彼女だが、芸能界でこんなに頑張っているのはなぜかといえば、それは演技を極めるでも、自分の名声を得るためでもなく、「お友達の作る洋服をこの世に広めたいから」とされている。

パリで出会った「アヤちゃん」にゾッコン

　事実、番組内でそのブランドを大プッシュ。常軌を逸するほどの宣伝ぶりだった。

　これには女性誌も注目。2月3日発売の週刊女性も１ページを割いて、中谷の広告塔ぶりを記事化している。

　中谷が夢中になっているその洋服ブランドのデザイナーを務めているのは、「アヤちゃん」という中谷と同い年の親友。気付けばアラフォーの二人。もう10年来の仲だという。

「本当に彼女の作る洋服が好きで……大好きで……だからこそ多くの方にご覧いただきたい、袖を通していただきたい……私、実はその為に一生懸命、仕事してるんです」　

　中谷が「A-Studio」で明かした本心だ。

　旅好きな中谷がパリを訪れた際、現地でファッション留学中だったアヤちゃんと出会った。シャネルをはじめとする高級ブランドにも携わったという輝かしいキャリアを持っているという。

　そのアヤちゃんが率いるブランドが「Lisiere（リジエール）」。中谷が衣装としてまとっているのはほぼ「リジエール」だという。

　公開中の映画「繕い裁つ人」の完成披露試写会にも、もちろんアヤちゃんの手がけたドレスを着用。

「親友がデザインしてくれた洋服です」

　としっかりアピール。この熱の入れようは並大抵ではない。

　ここで思い浮かぶのは、以前から噂される中谷の「レズ疑惑」だろう。

　新宿2丁目のレズビアンバーに足繁く通い、レズダンサーとのキス写真が週刊誌のグラビアに踊ったこともある彼女。アヤちゃんなる女性も、ひょっとしたら？　と、思わずにはいられない。

　芸能ライターの1人も言う。

「もう数年前ですが、新宿2丁目で彼女を目撃したことがあります。キレイな女性をはべらせていましたね」

　公私混同と取られかねないリスクを背負ってでも、惚れ込んだ洋服とアヤちゃんをプッシュする中谷。それはそれで、美しい愛情表現と見えなくもない。

（取材・文／鈴木凛）