センバツ「○○年ぶり」という「ぶり順」でみる出場校の秘密
1月23日に発表された、今春のセンバツ(第87回選抜高校野球大会)出場校。全国から栄えある32校が文字通り、選抜された。
高校野球に限らず、予選を戦い、勝ち抜いたチームが出場する大会において、よく耳にするのが「○○年ぶり出場」というフレーズ。じつはこの「○○年ぶり」に注目して出場校を分類する「ぶり順」でみると、出場校の野球の実力以外の特色が見えてくるのだ。
【ぶり順】とは?
そもそも、「ぶり順」とは何だろうか? これは毎日、プロアマ問わず野球情報を発信している『週刊野球太郎』編集部が、ここ数年、提唱している甲子園出場校の新しい分類方法。出場校が「○○年ぶり」に甲子園に出場したのか、ランキング形式で発表しているものだ。
ページ上部の画像を見れば、「ぶり順」は一目瞭然。ちなみに、センバツでの出場間隔があいている順に配列し、間隔が同じ場合は、出場回数が少ない順に配列している。
82年の時を経て出場!
今春のセンバツ出場校のなかで、「ぶり順」No.1となるのは、21世紀枠で選出された松山東。なんと82年ものブランクを経て、2度目のセンバツ出場を決めたのだ。
過去の甲子園において、夏は2009年の関西学院が70年ぶり、春は2005年の高松が72年ぶりの出場が最長のブランクとされていたが、それを大きく上回る82年ぶりの出場となった。
今から190年近く前の1828年。松山藩の藩校として設立された「明教館」を前身とする同校。その後は旧制松山中となり、あの正岡子規が野球部創部に関わったという伝説もある。また、千円札でおなじみの夏目漱石が同校の教壇に立ち、その経験を踏まえて書かれたのが名作「坊っちゃん」だといわれている。
野球の実力は? というと、昨年の夏・秋と連続で愛媛大会決勝敗退。この成績も評価されてセンバツに選出された、文武両道の伝統校が松山東である。
ほかにも由緒ある伝統校が出場
「ぶり順」2位は、前身の旧制和歌山中時代に、春夏合わせて3度の優勝を誇る桐蔭がランクイン。
こちらも21世紀枠で、53年ぶり16回目のセンバツに出場する。野球部は1897年に創部され、第1回目のセンバツ(当時の選抜中等学校野球大会)にも出場している。
さらには昭和天皇が、皇太子時代に同校のグラウンドを訪れたという歴史もあり、由緒ある伝統校といえるだろう。
対する常連校は?
それでは、反対に連続出場が一番続いているのは3年連続出場となる龍谷大平安だ。さらに39回目の出場は、全国すべての高校の中でも最多となる。昨春の優勝校でもあり、センバツ連覇を成し遂げられるか、と注目を浴びている。
また、今大会で2年ぶりの出場を決めた県岐阜商は、通算28回目の出場となり、東邦を抜いて単独3位に浮上した。複数のプロ球団がドラフト1位候補に挙げ、正月にはスポーツ新聞の一面を飾ったエース・高橋純平を擁する。入学時から素質高い投手と言われていたものの、ここまで甲子園に出場はなかった。全国大会デビューとなる今大会で、どのような投球をするか楽しみに待とう。
第87回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会は3月13日に行われ、3月21日に甲子園球場で開幕する。
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