『となりの怪物くん』とは、雑誌「デザート」に連載されていた少女漫画、ならびにアニメ作品です。全１３話とOADがあり、テンポの良いストーリーと主人公のサッパリした性格が小気味いいラブコメです。少女漫画ですが、男子も違和感なく読める作品なのではないかなと感じました。今回は、そんな作品で主人公を務める「水谷雫」の魅力を紹介します。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■ぶれないクールさ

　水谷雫は、周りから冷血人間と見られている冷静な女の子です。勉強にしか興味がなく、周りとの繋がりには関心がありません。それが良いことかどうかは別として、自分をしっかり持っている姿はカッコ良くさえあります。問題児、吉田春に巻き込まれ、結構ひどい目に遭ってるのにも関わらず、めげないどころか、やり返すくらいの意思の強さ・・・。女子ですがむしろ男らしいですね。

　「人に嫌われたって気にしなければいいのに」と言い切ってしまえるほど、人間関係を割りきっています。そんなサバサバした性格のせいか、女性読者によるほとんどの人気投票で一位を獲得したようです。納得ですね。

■クールさが乱れる恋の力

　そんな彼女も、吉田春の純粋さに触れて心惹かれていきます。普段のクールさを乱される姿がとても可愛いです。しかし少女漫画特有の、相手の一挙一動に振り回されるだけのヒロインとは違い、うじうじと悩まず、自分から告白したり、進展しなくても前向きに考える姿に「雫さんかっけえ！」となるのです。

■ダサ可愛ガール

　第三話で私服が登場した時の姿は、全員が思わず「ださっ」と言ってしまうレベルです。しかし、あえて言わせていただくと、可愛い子がダサい格好してるのって意外とツボなんですよね。可愛いのにセンスが悪い（というか地味）・・・そんな部分にギャップ萌えしてしまうのです。

■びっくりするほど素直

　周りのキャラクターが恥ずかしくなる位、雫は素直な反応をします。「もしかしてヤキモチ？」と聞かれれば「そうか、これがヤキモチか」とリアクション。思わず聞いた方が照れてしまいます。