外国人から「諸行無常」の意味を問われたらどう答える? (2/2ページ)
「業」とは今から自分が起こそうとする「行為」を意味し、冷静に判断して行動せよという戒めを与えるのが「業」の本来の教えなのだ。
大來さんは、「生まれながらにして人の価値が決まることはあり得ない」と述べ、大事なことは今あなたがその場所で取るべき行動であり、与えられた命をどう生きるかが大切だという。今からの行為が、ひとつひとつ未来をつくっていく。それを教えてくれるのが「業」という言葉だ。
■往生 → “Birth into the Pure Land”
「大往生」「往生した」など亡くなった方に使用される、この「往生」という言葉。これは「浄土に往き生まれる」という意味で、英語では“Birth into the Pure Land”と表現される。
特筆すべき点は、「往生」を「死ぬこと」と捉えるのは、日本特有だということだ。そもそも日本では「仏になること」を「死ぬこと」と考える。「往生」の本来の意味は、「仏になりさとりを開くために、仏の国に往き生まれること」であり、そこから「死」をイメージさせる言葉になってしまった。
「浄土」とはまったく苦しみのない理想郷のこと。そこに生まれるのだから、実はポジティブなのである。「死」をどう捉えるかにもよるが、仏教用語の「往生」は悪い言葉ではない。「生まれること」なのだ。
円安の影響もあり、海外からの観光客数はのびているという昨今。もしかしたら、観光名所となっている寺社などで外国人から「これはどういう意味ですか?」と質問されることもあるかもしれない。そんなとき「仏教用語」をスマートに説明できれば、あなたの日本人としての株が上がるのではないだろうか。
目からウロコが詰まった一冊だ。
(新刊JP編集部)