本当にこわいよISIS:ロマン優光連載24 (1/3ページ)
ロマン優光のさよなら、くまさん
連載第24回 本当にこわいよISIS 私の書いた『日本人の99.9%はバカ』という新書が2月3日から発売されているわけで喜ばしいことですし、浮かれた気分で過ごしててもいいのにもかかわらず、どうも憂鬱な日々が続いています。ISISのせいです。日本人二人の殺害に加えて、ヨルダンのパイロットの方の殺害のされ方、ISISを知るにつけ、どんよりとしてきますな。
「スーパーヒーローが現れて皆殺しにしてくれたらいいのに」とか言ったところでね、本当にフィクションの中のスーパーヒーローが現実に現れたところで、ISISの人間にも親族縁者はいるわけで、遺恨は残るし、遺恨は憎しみを産み、新たな争いの火種になるわけで、何の解決にもならんのですよ。相手を殺さずして悪の心を浄化するカタルシス・ウェーブという必殺技をもつ星雲仮面マシンマンが現れたところで何もならんでしょうね。
だって、あの人達は主観的には自分達を正義だと思っているわけで、彼らにあるのは正義の心ということですもんね。自衛隊が海外で軍事活動できるようになったところでね。邦人の身の安全には全然貢献しないと思うんですよ。軍隊動かせるようなアメリカみたいな国だって普通に拐われてるじゃないですか。別に抑止力にはならんということですよね。実際に救出するったって、実戦慣れした米軍だって救出作戦失敗してるんだから、無理があるというか…。
まあ、軍隊攻めてきたら、向こうは人質なんか簡単に殺しちゃいますよね。それだったら、「うちの組をなめとったらブチ殺したるけんのう。」というような陳腐なプライドの問題でしかないかと。対話する余地もない、武力で解決するには根が深いこの状況の中で、私がわかるのは日本人全員が平等に彼らの標的になっていること、そしてこれは長い間続くだろうということぐらいなのです。普段、ちゃんと対話できないタイプの人が対話を主張したり、自己責任とか言ってた人が報復を呼びかけてるのを見た時には、苦笑いしちゃいましたけど、そういう笑いは本当にいらないんですよ。