【アニメキャラの魅力】全ては愛する者の為に!蟲に蝕まれる男「間桐雁夜」の魅力とは?『Fate/Zero』 (2/2ページ)
魔術を行使する度に体内の刻印虫が暴れまわり、激痛が襲いかかります。もはや生きているのが不思議な状態。事実、彼の寿命は極端に短くなってしまいます。その上、サーヴァントとして契約したバーサーカーは雁夜の命を無視して暴れまわり、主たる雁夜から魔力を搾り取ろうとします。それでも苦痛に耐えながら、雁夜は聖杯戦争に挑むのです。それはひとえに桜救出の為、葵と凛の為。聖杯戦争の最中、雁夜は葵と再会します。痛々しく変わり果てた姿で「俺のサーヴァントは最強だ」と語る雁夜のなんと虚しきことでしょうか。
■吹き上がる憎悪。サーヴァントに並ぶ狂者
桜を間桐家に養女に出すことを決め、葵たちを悲しませる原因となった遠坂時臣。物語が進むにつれて、雁夜はこれまで気づくまいとしていた時臣への並々ならぬ怒りを明確にしていきます。故に聖杯を手に入れ彼を出し抜き、失脚させるつもりでした。
そしてついに対峙した二人。両者は桜の事で意見の食い違いを起こします。桜を養女に出したことを怒る雁夜。魔術に関わる者としての幸せを願えばこそ、と語る時臣。一般人として生きることを「凡俗に落とすこと」と切り捨てる時臣に対し、雁夜はいよいよ怒りを超えた激しい憎悪を抱くのです。
明確な殺意をもって雁夜は戦いに挑みます。手駒たるバーサーカーの暴走に苦しめられながらも、時臣抹殺、ひいては桜救出のため、雁夜は戦うのです。しかし時臣が殺されたと聞いた時、葵たちがどう思うか、雁夜はそこまで頭が回っていません。バーサーカーもマスターに相応しい暴走ぶりです。皮肉な事に。
大切な人たちを救う為、という崇高な目的を持って参戦した雁夜。大切な人たちの大切な人を抹殺するという大きな矛盾を抱えた雁夜。その事に気づかず暴走し、戦うたびに消耗していく姿からは目が離せません。『Fate/Zero』が完結する時、雁夜がどうなってしまうのか。様々なキャラクターが登場する本作ですが、彼の行方にも是非注目して下さい。
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★記者:羽野源一郎(キャラペディア公式ライター)
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