マネージャーや事務所すらも把握できなかったアイドルの秘密 (2/3ページ)
ただ、そういうことはファンの方々のほうがよく理解していると思います。
――それはとても分かります。
山田:また、顧客なのでネット上での噂もチェックしているのですが、まったく当たっていないときと、当たっているときがあります。だから、いくら信憑性があってもネット上の噂を鵜呑みにしてはいけませんよ。もちろん、当たっているときもあって、それは怖いのですが。
一番幸せなアイドルファンというのは、計算され尽くされた完璧なアイドルか、裏表がないナチュラルなアイドルを応援する、なんでしょうね。
――確かにそういうアイドルはファンを裏切るような行動を見せませんからね。
山田:そうなんですよね。でも、この作品で書かれているような、「本当は結婚しているけれど事務所もマネージャーも知らない」という話も近いのは実際にありました。税理士だけが知っている事実です。お金の動きを見れば分かってしまう。僕が言えるのはここまでです(笑)
――それは聞きたくない事実でした…。
山田:本当に計算されているということですね。
――では、山田さんが影響を受けた3冊をご紹介いただけますか?
山田:3冊ですね。まずは田中芳樹先生の『アルスラーン戦記』という小説を挙げたいと思います。田中先生の『銀河英雄伝説』は僕にとってのナンバーワンの作品なんですが、作家として影響を受けているのは、やはり『アルスラーン戦記』です。
冒険活劇で、キャラクターがすごく立っているので、キャラクター小説として素晴らしい作品だと思います。また、中世ペルシアが作品の下敷きになっていて、歴史的な合戦とか、中国の歴史なども織り交ぜられていて、「リアルを下敷きにしたフィクション」の書き方をこの小説から教わりました。
次にあげるのは『銀河旋律』です。これは演劇集団キャラメルボックスさんの戯曲なのですが、とても短い話でページ数も少ない中に、物語の喜怒哀楽が詰まっています。僕自身は小説では短編やショートショートしか書かないのですが、この『銀河旋律』は飽きさせない、面白いという短編の醍醐味が詰まっています。