地球上の最も有害な都市 10選
地球の長い歴史の中で、ここたった100年で人間は文明を急速に発展させました。しかしその弊害は大きく、地球への汚染もあっという間に進んでいきます。世界の10の有害な都市がこちら。これからの人間のあり方について考えさせられます。
出典: You Tube
技術の発展は人間の暮らしを豊かにします。
例えば、いま私たちは電気のない生活など考えられません。
しかし電気をつくる過程では、火力発電では二酸化炭素を多く排出し、原子力発電では放射性物質を発生させています。
そのような人間の出したゴミが地球を汚しているのです。
映像で紹介された10の都市は地球上でもっとも有害な場所とされている場所です。
#10 ノリリスク/ロシア
出典: pikabu
ノリリスクは世界有数のニッケル鉱山を有するほか、銅やコバルトの産出地でもあります。鉱山は多くの富をもたらしますが、工場から大量の二酸化硫黄が排出されていることが問題になっています。
2001年には閉鎖都市に指定され外国人観光客の立ち入りが禁止されているほか、ロシア人であっても許可が必要です。
#9 ニジェール・デルタ/ナイジェリア
出典: DELTA WOMEN
1956年に油田を掘削したニジェール・デルタはアフリカ最大の産油地帯となりました。しかし油田開発によって近隣の環境は破壊され、生産者側と地元住民との衝突が繰り返し起きています。1998年にはパイプラインの爆発が起こり1200人以上が犠牲になりました。
#8 マタンサ川周辺/アルゼンチン
出典: HYDRATELIFE
風向きと立地上、低地で頻繁に洪水を起こしており、1995年以降は洪水制御計画が実行されています。
沿岸には皮革製品加工場があり、大量の産業廃棄物が河川に流れ込んでいます。水質汚染は住民への健康被害ももたらしています。
#7 南カリマンタン/インドネシア
出典: uca news
カリマンタン州の河川の上流には炭坑があり、そこから有害物質を含む炭坑排水が河川に流れ出ています。
日本でも火力発電では石炭を利用しますが、そのうちの多くをインドネシアに頼っています。
#6 カブウェ/ザンビア
出典: THE GREEN TEAM
1902年に亜鉛と鉛の鉱脈が発見されて以来、街は急速に発展しました。1921年にはバナジウム、石灰岩も産出されるようになり、鉱山都市として賑わいを見せました。
1980年代に鉱山は閉鎖されたものの、長年の採鉱による汚染で町全体から鉛やカドミウムが計測されています。
#5 ハザリバーグ/バングラデシュ
出典: DEMOTIX
皮革加工は縫製に次ぐバングラデシュの主要産業。
この町全体が牛革の生臭さと化学薬品の臭いで包まれています。
化学薬品はここで働く多くの労働者の健康をも蝕んでいます。
#4 ジェルジンスク/ロシア
ロシアでの化学工業の中心地。東西冷戦期には化学兵器の開発が行なわれていました。開発は終了したものの、大量のヒ素を含んだ廃棄物がそのまま残され、この町での平均寿命は男性42歳、女性47歳になったといわれています。
#3 チタルム川/インドネシア
出典: pikdit
ゴミで埋め尽くされた川。
付近の2000以上に及ぶ繊維工場がこの川に水銀や鉛を排出しているといわれています。そして汚れた川に住民たちはゴミを捨て続けています。
#2 チェルノブイリ/ウクライナ
1986年の原発事故によって放射性物質に汚染され、街はゴーストタウウンと化しています。このとき出された放射能は世界全体に拡散され日本でも高い数値が観測されました。発電所近くでは奇形児が生まれるなどその後も爪痕を残しています。
#1 アクラ/ガーナ
日本などの工業先進国から違法輸入された電子廃棄物が行き着く先がこの街。
コンピューターのゴミなどの焼却場からは高濃度の鉛やダイオキシンが検出されています。先進国のしわ寄せを遠い地のアフリカで受けているのです。