職場で、「○○さん、大丈夫ですか？」と、部下の仕事を気にかけ、ほどよく優しい声をかけてくれたり、「おい、大丈夫か？大変なら手伝ってやるぞ！」と、少々言葉が雑でも、愛情を感じる声かけのできる面倒見のよい上司が、あなたの職場にもいませんか？ 部下に、「ずっといてほしい！」「異動してほしくない！」という感情をもたらせる上司です。 しかし、中には、部下に声をかけ、面倒見がよいにも関わらず、「イチイチうるさい！」、「監視されているみたい！」と、迷惑がられてしまう上司もいます。 この違いは、いったいどこにあるのでしょう？

それは、声をかける回数です！

部下に、声をかける回数が多すぎると、「イチイチうるさい！」、「自分で解決できるのに、邪魔された！」と、せっかくの親切心を台無しにしてしまいます。
「１人でやります！」と逆ギレされたり、「そんなに心配なのか？」と、かえって部下の自信をなくす原因にもつながるのです。

反対に、部下から尊敬される面倒見のよい上司は、部下の性格や抱えている業務、社歴、スキルに応じて声をかけ、問題に対処しています。

ベテラン社員には？
「○○さん、本当にお忙しいところ、いろいろお願いして申し訳ないです。何かあれば言って下さい。」

新入社員には？
「困っていることはない？何でも分からないことがあったら言って下さい。」　と、声をかけ、困っている様子であれば、その場で聞く姿勢になり、対処します！

以前、このような上司に出会いました。
「大変なんだろう？どの位処理があるんだ？みせてみろ！」と、少々ぶっきら棒な言葉ではありましたが、いっしょに書類のチェックをしてくれた上司です。
締切が近いということもありましたが、ぶっきら棒な言葉の裏には、部下に対する優しさや愛情を感じました。

自分が処理すべき業務ではなくても、

日頃からフットワークの軽さが、取引先や部下からも高く評価されていたのでした！

また、その逆に、寂しい思いをしている上司もいます。
「○○君、あの件大丈夫か？もし無理そうなら引き受けるぞ！」と、部下に声をかけ、不機嫌そうな顔をされてしまう上司です。頻繁に声をかけられるのが苦手な部下もいるのです。

このように、気遣いもあり、面倒見がよいにも関わらず、迷惑そうな態度をとられてしまうこともあります。うるさいと思われないような声かけと、大変でも部下の性格に合わせた声かけが、場合によっては必要です。

ほどよい声かけと、性格に合わせた声かけのできる余裕こそが、部下から尊敬され愛される秘訣なのです。