幸せな老後を手に入れるためにいくら貯めておけば大丈夫?
将来のために貯蓄をしなければならないことはわかっている、だけど「一体いくら貯めておけばいいのかわからない」という方は多いのではないでしょうか。
今回はそのおおよその目安を考えていきたいと思います。
■退職金はいくら?+受け取れる年金の額はいくら?
リタイア時までに貯めておかなければならない金額は退職金があるのかどうか、それはいくらなのか、また受け取れる年金額はどれくらいなのかによって大きく異なってきます。つまり、実はその額は人によってさまざまであり、一概にいくら必要とは言い切れないということです。
ですが、そう言ってしまっては元も子もありませんので、ここではあるご家族を例に考えていくことにしましょう。
■リタイアまでに必要な金額は“3,860万円-退職金予定額”!?
Aさんの退職金は2,000万円の予定です。また、受け取れる年金額は約23万円とします。
※夫が平均的収入36.0万円で40年間就業し、妻がその期間すべて専業主婦であった世帯の新規裁定の給付水準による(厚生労働省“平成22年度年金額について”参照)
これに対して老後、夫婦二人の生活にかかるお金は1カ月約23万円といわれています。
ということは、平均的な生活を送るということであれば、毎月の生活費は年金内でまかなえるということですね。あとは、冠婚葬祭や家の修繕費、あるいは急な出費に備えて退職金の2,000万円があればなんとかなりそうです。
ですから、将来受け取れる年金額が夫婦で23万円あり、退職金がある程度のまとまった金額を受け取れる予定で、なおかつ普段の生活も贅沢はしないという方は極端なことをいえば、リタイアまでに貯蓄が0円でも老後は心配ないということになります。
ですが、ここで考えなければならない大切なことが2つあります。
■1カ月の生活費はいくらくらいかかりそう!?
ひとつは、毎月の生活費が本当に23万円内で収まるのかということです。例えば、老後は温泉旅行に行ったり、趣味に勤しんだりと少しゆとりのある生活をしたいなぁということであれば、たちまち生活費は不足することになります。
目安としてゆとりある老後を送るためには1カ月の生活費は30万円必要だと言われていますがその場合、1カ月に7万円不足してきます。それが12カ月で84万円。これが65歳~85歳までとなると1,680万円。つまり、この金額が必要となってくるというわけです。
それでも退職金が2,000万円ある場合はその範囲内ということでそんなに焦る必要はありませんね。
■今後、受け取れる年金額は3割カット!?
特に若い方が考えておかなければいけないのはこの部分です。将来受け取れる年金額は現在の3割減を覚悟しておいた方が無難です。そうすると、約16万円になりますね。
1カ月の生活費23万円-16万円 で、不足金額は7万円です。これが20年間で1,680万円必要となります。
また、1カ月の生活費を30万円とすれば3,360万円の不足。予備費として500万円。この合計金額に対して退職金を考慮した金額がリタイアまでに貯めておかなければならないお金ということになります。
いかがでしたか?
老後を迎えるまでに貯めておかなければならない金額は、生活スタイルや退職金の有無やその額、そして受け取れる年金の額によってさまざまで、大きく異なってくることがおわかりいただけたかと思います。また、その時の経済状況など外部要因にも大きく左右されます。
ですからよくいわれる「1億円必要だ」などといった言葉にむやみに惑わせられずに、自分の場合はどうなのかをしっかりと知っておくことが大切なんですね。
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