感染拡大を止められるか?エボラが10分で検査可能なテストキット (1/2ページ)

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感染拡大を止められるか?エボラが10分で検査可能なテストキット

一時期ほど西アフリカのエボラ出血熱の報道を聞かなくなった。とはいえ、まだ収束している状況ではなさそうだし、いずれまた流行が起こる可能性は高い。幸い日本人の感染者はいまのところいないようだが、感染が疑われた場合、検査の判定が出るまでには半日から1日かかることは、これまで感染が疑われたひとの報道からわかるだろう。

日本なら感染の疑いがあるひとは判定が出るまで隔離されるが、現地となるとそう簡単ではない。というのは患者数が多く、疑いがあるだけのひとまで隔離するのはむずかしいし、そのうえ黄熱病やデング熱など、エボラと似た初期症状を起こす病気も多いのだ。迅速かつ簡単なエボラ出血熱の診断方法が待たれている状況だ。

そしてMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究チームが、妊娠検査薬のような簡単さで、約10分でエボラ出血熱の判定ができる紙片を使った検査方法を開発したと発表した。


■ 従来の診断方法には時間がかかる

現在エボラ出血熱の診断に使われているのは、エボラウイルスの遺伝子物質を特定するポリメラーゼ連鎖反応という高度な技術だ。それを行うためには、患者の血液を研究施設に送らないといけない。正確な診断方法だが、時間がかかる。それにエボラ出血熱が流行している地域ではなかなかそういう施設がない。

しかし、今回MITの研究チームが発表したのは、まったく異なる診断方法だ。妊娠の検査に使われるほか、最近では連鎖球菌咽頭炎などのバクテリア系感染症の診断にも使われる手法である。

しかも、従来の紙片テストによる診断では、1回に1種類の病気しか検査できなかったが、今回MITが開発したものは、カラーコードを使っていくつもの感染症を判定できる。サイズによって色が変わる銀でできた三角形のナノ粒子を使うことで、それが可能になったというのだ。

赤とオレンジと緑のナノ粒子が、エボラ出血熱、黄熱病、デング熱の抗体検出に割当てられている。そこに患者の血清を触れさせると、検出された抗体の色が表れるようになっているのだ。それは肉眼で見てもわかるし、もし色覚障害があったとしても、写メで誰かに見てもらえば十分判定できるという。

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