一人暮らしを始める前に聴きたくなる『N・H・Kにようこそ!』のBGMとは?
大学受験の結果も出て、これから行く大学の進路が決まったという人も多いこの時期。
実家から出て一人暮らしをするという人もまた多いのではないでしょうか。
はじめての経験で戸惑うことも多いとは思います。
そういう時、音楽が聴きたくなることもありますよね。
『 N・H・Kにようこそ! 』というアニメは、引越し前に聴きたくなる音楽が多いんです!
今回は、そんな音楽をご紹介したいと思います。
■寂しさよこんにちは 『陽炎列車』
本来は一人住まいから実家に帰る時の曲なんですが、引越し前に聞くと不思議なことに「引越し前の歌」に聞こえるんです。
引越し前の歌であることに変わりはないですから、歌詞の解釈や感じ方が状況によって変化するということの一例でしょう。
「カオスが散らばるドアを閉めたら」という歌詞と、哀愁漂うメロディーが、これから引越しをする前の不安感と実家から出るという寂しさを物語っています。
ギターは単純なコード進行の繰り返しになっていますが、これがこの曲全体にまとわれているノスタルジックな雰囲気をつくりだしている原因でしょう。
引越し前の不安な気持ちをどこかに昇華したい、気持ちを共感してくれる誰かが欲しいという時におすすめの曲です!
■寂しさの子守唄 『独りのためのララバイ』
こちらの曲は、歌詞のないBGMです。
こちらの曲はどちらかというと引越し後の心境に近い曲になっています。
希望に満ちたこれからの生活……でも、これからひとりでいろいろなことをやっていかなくてはいけないという不安もつきまといます。
一人暮らしをしている若者は、常にその不安を感じながらも明るく前向きに生きていこうと頑張っているのです。
ギターの寂しげな淡い音だけで構成されたこの曲は、さびしさを感じている私たちのこころに入り込み、時として追い打ちをけけてくることでしょう。
でも、時として、さびしさを感じているわたしたちのこころを癒してくれる子守唄になることでしょう。
引越しの前日もしくは最初の夜に聴きたくなる曲です。
■『N・H・Kにようこそ! 』は一人ぼっちを感じている人すべての物語
このアニメに使われている楽曲は、一人暮らしをこれからする人、今している人のこころの中にすっと溶け込むものが多いです。
それは、このアニメ自体が「一人ぼっちを感じている人たちの物語」だからなんです。
主人公は上京して大学進学したものの除籍され、引きこもっている典型的な「一人ぼっち」です。
主人公の周りの人物も、何かしらの「一人ぼっち」を感じています。
登場人物だけではありません。
あなたかもしれません。
これから一人暮らしをはじめ、「一人ぼっち」を感じることが多くなる人たちかもしれません。
そういった、「一人ぼっち」を感じている人すべての物語なんです。
だから、そこに使われる楽曲も「一人ぼっち」を表していなければいけませんし、「一人ぼっち」のこころに入り込むものでなければいけません。
こういうわけで、『NHKにようこそ!』には、一人暮らしを始める前に聴きたくなるBGMが多いのです。
一人住まいに向かう車や電車の中、『NHKにようこそ!』のBGMでも聴いて「一人ぼっち」を感じてみてはいかがでしょうか。
(あにぶ編集部/猫鰯ひろき )