5歳の園児を水着に…ジュニアアイドル業界の闇
アラサーグラドル吉沢さりぃです。あとちょっとで30歳……。やっぱりデビューしたときに年齢詐称しておけばよかったなあと思ってしまう今日この頃です。
有象無象のアイドルイメージがリリースされている昨今。私も勉強がてらによくDVDショップの棚をチェックしているのですが、中には「これ、まずいんじゃないかなあ」と思うようなものもチラホラあり。
例えば、小学低学年の女の子どころか、幼稚園児の水着イメージDVDを発見した時には仰天しました。そのDVDの内容はというと、牛乳を飲んだり、水鉄砲を吹きかけられたり……といったもの。もちろん、その子は、それが「大人側の妄想」によるシチュエーションであることは分かっていないでしょう。
これが小学校高学年や中学生になると普通にTバックも履いちゃうし、下にマイクロビキニなどは付けているとはいえ、まるで何も羽織っていないかのような演出の手ブラポーズを決めたりもします。アラサーの私ですら抵抗のあるバナナ舐めやアイス舐めなんかも、難なくこなしてしまう。演出側の狙いを分かってやっているのか、それとも何もわからずやっているのかは不明ながらも、とにかく凄い……。
こんな年端もいかない子供のイメージDVDが売れるのかって思う方もいるでしょうけど、関係者いわく、これがマニアの需要があって売れちゃうみたいです。日本の殿方、もっと大人の女性を見ましょうよ!(泣)
Vバックを履いた12歳まで
ジュニアアイドルの過激化は2000年代半ばごろから顕著になりました。2005年、12歳のグラドルがTバックを履いて話題となります。更に翌年にはVバックという紐のような水着を身にまとった12歳も登場しました。
その頃から週刊誌などでもバッシングが起こりますが、「子どもは儲かる」ので、今もたくさんのDVDがリリースされているのが現状です。最近は低年齢化が進行し、冒頭でお話ししたように5歳の園児までもがグラドルになっています。ただ、今後は東京オリンピックを前に大規模な規制が入るのではないかとも噂されていて、ジュニア業界も予断を許さない状況みたいです。
以前、ジュニアアイドルDVDをリリースしている制作会社の社員とお話しした際、なんで、女の子たちはこういうDVDに出演するのか尋ねたことがあります。そのとき、返ってきた答えが「親自体も低年齢化していて、そんな親の意思によるもの」でした。
「だいたい、幼稚園児や小学校低学年の子が、AKBに入りたいと思っても、グラドルになりたいと思う? 20歳以下の子は、親の承諾なしに芸能活動ができない。だから、ジュニアアイドルの9割以上は、親が積極的に売り込んでるんだよ。昔だったら、娘にグラドルをやらせる親なんかいなかったけど、今は親も若いし、考えも浅はか。女の子たちの中にはグラビアをやりたくない子もいる。現場でも『こんなの嫌!』って泣いて逃げちゃうケースもあって、大変だよ」(DVD制作者)
なるほど、確かに私が学生だった頃は、グラドル自体にあまりいい印象を持っていなくて、ましてや学生時代にデビューすると苛めの対象にすらなっていました。ではなぜ、親が子どもにグラドルをやらせるかというと、「お金のため」というのが理由の大半のようです。ジュニアアイドルは年齢が若ければ若いほどギャラは破格。大人の数倍は稼げてしまうのです。
グラビアの仕事は自分でやりたいという意思を持って挑戦すればやりがいのある楽しい仕事。でも、無理やり親の小遣い稼ぎのためにやらされている女の子たちのことを考えてしまうと、悲しい気分になってしまいます。
まあ、あんまり若い子がどんどん脱いで、過激なDVDを出されてしまうと、私たちアラサーグラドルのやることがなくなってしまうので、「控え目してね」っていうのが、一番の本音なんですけどね(笑)
(文/吉沢さりぃ)
- 吉沢さりぃ
- バスト100のKカップを武器に活動するアラサーグラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。2月20日に最新DVD『ぽちゃプニ』発売。SexyユニットKissMarkメンバーとしても活躍中