あの日の白いモビルスーツ 1977年からのオタク回想録その2 (3/4ページ)

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1978-2 漫研のお姉ちゃんはなんでも知っていた
また、高校生だけあって、そのお姉ちゃんはいろいろなものを持っていました。『宇宙戦艦ヤマトサウンドトラック』(テレビのドラマをダイジェストで収録したもの)というLPレコードも、うやうやしく聴かせてくれました。帯には「
君は覚えているか! ヤマトのあの熱き血潮を!!
」って書いていました!! 映画館で観た宇宙戦艦ヤマトを追体験できちゃうのです。ああ羨ましい。


さらには、もうすぐ公開されるスターウォーズの日本語ドラマ版LP「THE STORY OF THE STAR WARS」も持っていました。元はオールナイトニッポン特別番組として放送されたもので、ルークを神谷明。ハン・ソロを羽佐間道夫。レイア姫を潘恵子という、あれです。おおまかなストーリーは、事前に雑誌などでさんざん紹介されていたんですが、あの魅力的なSE(R2の声!)やテーマ音楽といった、LPレコードならではの発見がありました。

毎日のように彼の家に通いつめ、お姉ちゃんの話をむさぼるように聞きました。お姉ちゃんの言葉は、もはや啓示のようでした。「ザンボット3観てなかった? それはダメだね。あれは傑作」「だから、ダイモスもいいけど、実は6月から始まる富野監督の『無敵鋼人ダイターン3』に注目すべき」「『季刊ファントーシュ』って知ってる? アニメの専門誌があるんだよ」いま思えば、お姉ちゃんだって地方都市在住の高校生ですよ。それほど中身ある話ではなかったんだと思います。それでも、十分にワクワクさせてくれたんですよ。

また、お姉ちゃんからイベントの誘いを受けることもありました。「トリトンもいいけど、おすすめは『サイボーグ009』(白黒)。今度、ファン主催の上映会あるけど行く?」自分の知らない場所で、アニメファンたちが集い、日夜研究にいそしんでいる、というイメージに天啓を受けたのです。「自分も、この道を進むべきだ!」そして、上映会に同行! 完全に洗脳状態となっていったのでした。

その年の5月、ついに『月刊アニメージュ』が創刊(すでに『月刊OUT』、『ランデヴー』を読んでいた自分にはずいぶんと初心者向けに思えたけど)。
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